“Ç”えっつ!実話っすか?「日本で一番悪い奴ら」綾野剛の覚醒!

日本で一番悪い奴ら(2016)

日本で一番悪い奴ら

監督:白石和彌
出演:綾野剛、YOUNG DAIS、
植野行雄、ピエール瀧、
中村獅童etc

評価:85点

先日、ライムスター宇多丸さんが、
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
みたいだと仰っており、
ブンブンの心を鷲掴みにしました。

ホントウや、時間の都合上割愛
作品だったのですが、
急遽TOHOシネマズ日本橋
レイトショー行ってきました。

レイトショーながら半分ぐらい
座席埋まってましたよ~

「日本で一番悪い奴ら」あらすじ

北海道で実際に起きた
警察汚職事件・稲葉事件
その張本人である稲葉圭昭が
書いた「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」
をベースに描いたクライムサスペンス。

柔道一筋の男・諸星が
警察の先輩にもまれながら
いつしか、やくざを従える
大物へと化けていく…

綾野剛の二枚目っぷりが凄ー

最近、ブンブンの不満と言えば、
綾野剛が出演すると、
そのキャラクターがすべて「綾野剛」
になってしまうことだ。

長谷川博己もそうなのだが、
顔やオーラが特徴的過ぎて、
演技は上手いのに、
演じている役に奥行きがなかったりする。

特に綾野剛は「64

」も「ピース オブ ケイク

」も
そうだが、「綾野剛」を演じてしまっている。

しかし、「日本で一番悪い奴ら」では
見事に諸星要一を演じきった。

柔道バカで、「ウッス!」しか言えない
ような諸星。警察官っぽくない様子、
二枚目っぽい雰囲気の
出し方が上手い!

そして、憧れに先輩がいなくなり、
トップに君臨したときの
調子の乗り方。

やくざっぽく振る舞おうとしているのだが、
やはりチンピラの域を出ない感じの
出し方がホントウに上手い。

今回の綾野剛の演技に奥行きが
ある点、嬉しい作りとなっている。

ヤクザ×コメディ

プロットは基本的に
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
と一緒である。

まじめに組織で働こうとするのだが、
カリスマの入れ知恵をきっかけに覚醒。
町のバカを味方にし、
新勢力を作りブイブイ言わせるが、
踏み台を踏み外し崩壊していく…

こんな話なんだけれども、
本作はハリウッド映画っぽい
演出にするのではなく、
しっかり東映やくざ映画の
要素を踏襲しつつ
ギャグをふんだんに使う。

日本らしさのリノベーションを
行っている。

冒頭のピロピロ音や、
「仁義なき戦い」を彷彿させる
テロップ演出。
煙たい画面と
徹底的に東映やくざ映画愛を示す。
それも、東映やくざ映画特有の
体感時間の長さまで忠実に
再現しているところが面白い。

しかし、主人公・諸星の
完全無理している感じ。
デニス(植野行雄)扮する
パキスタン人の調子の良さ、
警察側のあまりのむちゃくちゃな
計画っぷりに自然と笑いが出てくる。

東映やくざ映画にない、
「爆笑」という要素が
シームレスに入り込んでいて
グッドだ!

そして、観終わった後、
これって実話なんだよな…
と思うと身震いする。

ところでデニス・植野行雄って

本作のキーマンである植野行雄って
実はブラジルと日本のハーフ
見た目に反してポルトガル語や
他の外国語は全然話せないとのこと。

どこまで、ウルドゥー語や
ロシア語
に訛りがないのか
正直分からないのだが、
映画を観る限り
違和感ない。上手いなーと痛感しました。

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