第16回大阪アジアン映画祭総括
第16回大阪アジアン映画祭総括 おはようございます、チェ・ブンブンです。 2021/3/11~2021/3/14に第16回大阪アジアン映画祭に行ってきました。大阪アジアン映画祭は、私の映画呑み仲間が注目している映画祭で、…
第16回大阪アジアン映画祭総括 おはようございます、チェ・ブンブンです。 2021/3/11~2021/3/14に第16回大阪アジアン映画祭に行ってきました。大阪アジアン映画祭は、私の映画呑み仲間が注目している映画祭で、…
A SUMMER TRIP~僕とじいじ、1300キロの旅(2021)川流不熄 監督:フォン・クーユー出演:ヤン・シンミン、フー・チャンリン、トゥ・ソンイェンetc 評価:60点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 …
ジェミル・ショー(2021)The Cemil Show 監督:バルシュ・サーハン出演:オザン・チェリキ、ネスリン・ジャヴァドザーデ、アリジャン・ユジェソイetc 評価:70点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 …
空(くう)(2020)英題:Emptiness原題:VACIO 監督:ポール・ベネガス出演:フー・ジン(付静)、マリオ・ジュー(朱李蛋)、ダニエル・モン(孟大民) 評価:65点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 …
ドイツで長年生活したウェッシ(ウィゼマ・ボルヒュ)がモンゴルの妹オッシ(グンスマー・ツォグゾル)のいるゲルに帰郷する。妹は伝統的なルールに従って慎ましく生きるが、そのことでドイツ生活に慣れているウェッシと軋轢が生まれてしまう。監督の自伝的内容なのだが、撮影が難航しているためか断片的ヴィジュアルが並べられているだけだ。本作は恐らく、外国かぶれしてしまいモンゴルの伝統に溶け込めない自分を見つめ直す映画であり、『ブルックリン』のような心理的変化が紡がれることを期待していたのですが、ひたすらゲルの慎ましい伝統を映すだけで、映画祭に来る人のオリエンタリズムを満たすことだけに全振りしているのが致命的だと思う。
ハネムード (2020)Honeymood 監督:タリア・ラヴィ出演:ラン・ダンカー、アヴィゲイル・ハラリetc 評価:80点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 第16回大阪アジアン映画祭で評判が高いイスラエルの…
キラー・スパイダー(2020)英題:Killer Spider 原題:ANKABOUT 監督:エブラヒム・イラジュザード出演:モーセン・タナバンデ、サレー・バヤト、シリン・ヤズダンバクシュetc 評価:55点 おはようご…
こことよそ(2021)Dito at Doon 監督:JPハバック出演:ジャニーン・グッチェーレス、JC サントス、ヴィクター・アナスタシオ、イェッシュ・ブルセ、ロトロト・デ・レオンetc 評価:85点 おはようございま…
本作はヒロインいとが全編津軽弁で話す関係で、日本映画でありながら何を話しているのかが非常に分かりにくい作品となっている。大阪アジアン映画祭では英語字幕がついていたものの、劇場公開時では字幕はつかないと思われるので、語尾をはっきりと語らない、いとの意図を汲み取ることが重要になってくる。本作は、津軽弁にコンプレックスを持つ少女がバーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーションの狭間で折衷を図りアイデンティティを確立して行くまでを描いている。ポスタービジュアルから、よくある町興しものかと思うかもしれませんが、テーマに対する鋭い視線が感じられる。
何十年も、一つのことに没頭してきた者がそれを失う時、そこには大きな喪失感が生じる。本作は東京五輪をテーマにしたスポーツ映画でありながら、試合のシーンを横に置くユニークな演出が特徴的な作品だ。通常の映画であれば、引退する水泳選手の物語を描くのであれば、最後に有終の美としての泳ぎを魅せる。しかしながら、『ナディア、バタフライ』は冒頭20分で練習の場面と最後の試合の場面を完了させてしまうのだ。そして、その場面がとてつもなくスリリングで美しい。