『スパイラル:ソウ オールリセット』組織に染まる戦慄の渦へようこそ
今回、アスミック・エースさんのご好意で2021/9/10(金)公開の『ソウ』シリーズ最新作『スパイラル:ソウ オールリセット』を一足早く観ましたので感想を書いていきます。
今回、アスミック・エースさんのご好意で2021/9/10(金)公開の『ソウ』シリーズ最新作『スパイラル:ソウ オールリセット』を一足早く観ましたので感想を書いていきます。
志村けんが新型コロナウイルスの犠牲となり、製作が危ぶまれた山田洋次最新作『キネマの神様』。映画芸術の人は山田洋次映画をパブリックエネミーとして敵視しているけど、私は山田洋次監督のコテコテの人情喜劇は好きだ。昭和のオムライスを食べに行く感覚で毎回映画館へ駆けつける。しかしながら、この『キネマの神様』を観て彼に大きく失望した。自分の信じていた人に裏切られたような気持ち、ワーニャのような怒りがフツフツと沸き起こってきた。
映画仲間が2020年のベスト映画に挙げていた青春映画『サマーフィルムにのって』を観てきました。映画を作る方の「映像研には手を出すな!」としてかなり期待していたのですが、正直問題が多い映画でした。
EXILE(2020)Exil 監督:Visar Morina出演:ミシェル・マティチェヴィッチ、サンドラ・フラー、ライナー・ボック、トーマス・ムラーツ、Flonja Kodheli etc 評価:90点 おはようござい…
1年の沈黙の期間を経てワイスピ最新作が日本公開されました。平日にもかかわらず映画館が賑わっていたことからいかに人々はハリウッド超大作に飢えていたかがよく分かるでしょう。私も普段は日本未公開のアート映画中心に観てますが、たまには映画館で大味アクションに接待されたいもの。ということで観てきました。
『氷海の伝説』で第54回カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞後、ドキュメンタリー、劇映画を幾つか制作してきた。2016年にはザカリアス・クヌクがイヌイットとしての先住民意識が芽生えた作品であるジョン・フォード『捜索者』をリメイクした。そして2019年。ヴェネチア・ビエンナーレでは今回紹介する『ᓄ ᐊ ᐱ ᐅ ᒑ ᒼ ᑑ ᑉ ᐅ ᓪ ᓗ ᕆ ᓚ ᐅ ᖅ ᑕ ᖓ(英題:One Day in the Life of Noah Piugattuk)』と併せて、イヌイット史に関するインスタレーションが展示された。本作は、1961年に起きた事件の映画化だ。
昨年、私は米国iTunesで謎の言語で書かれたタイトルに惹き込まれた。『ᒪᓕᒡᓗᑎᑦ(英題:Searchers)』はなんとイヌイット語の作品であるだけではなく、ジョン・フォードの不朽の名作『捜索者』のリメイク作品だったのです。酷寒の地域の作品故か、人間の膠着した動き、そこから突然動き出すアクションが独特であり私の好奇心を刺激した作品であった。だが、私としたことかブログに書き忘れて1年が経ってしまった。ふと最近、『ᒪᓕᒡᓗᑎᑦ』を再観してブログに書こうかと思って米国iTunesを開いたら、本作の監督であるザカリアス・クヌク監督作品が結構観られることが判明した。しかも、彼が第54回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞した作品は『氷海の伝説』という邦題で岩波ホールにて上映された過去が明らかとなったではありませんか。しかもAmazonではパンフレットが売られている。というわけで、この夏はザカリアス・クヌク特集を組むことにしました。今回は彼の代表作『氷海の伝説』について語っていこうと思います。
Twitterで密かに高評価の声が上がっている『ベイビーわるきゅーれ』。私の行きつけの「あつぎのえいがかんkiki」で上映されていたので、会社帰りに観て来ました。確かに面白い。
うちの職場は意外とゆるいところがあって、仕事の士気を上げる為にラジオの使用が許可されている。先日、音楽ジャーナリストの宇野維正が『イン・ザ・ハイツ』を楽しそうに紹介していて少し興味を持った。正直、予告を観るとミュージカル映画お馴染みバークレー・ショットを何の批評性もなく使用している感が強く不信感を抱いていたのですが、夏映画を浴びたいということもあり映画館に行ってきました。結論から言うと、テーマは興味深いが演出が凄惨で退屈な作品でありました。
Twitterでクレヨンしんちゃんの新作がやたらと評判が高い。ヴィジュアル的に、大晦日にやる「笑ってはいけない」シリーズの様な雰囲気がバリバリに染み出していて傑作という雰囲気ではないのだが、絶賛一色に染まっている。監督を確認したら、今回は髙橋渉監督回だった。なるほど傑作な訳だ。彼は、監督デビュー作『劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪ 母 大暴走!』でシンエイ動画が欲を出して不要と思われるアニメなのに、3D演出を盛り込んだせいで上映時間が43分とテレビ放送2回分レベルの尺となってしまう大惨事の中で、才能を得た者が承認欲求を満たせなかった際に如何にして暴走するかを映画の中で描いた。その後、『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』で胸熱ヒーロー映画としてクレヨンしんちゃんを盛り上げた熱い歴史を持つ監督である。そんな彼の新作を観にいったのですが、これが凄まじい。子ども映画でありながら経済学、政治学について切り込み、トーマス・バッハの様なバケモノや日本の汚職が何故生まれるのかを「尻」でもって風刺してみせた。本記事ではネタバレありで『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』について書いていく。