『カード・カウンター』男は運命を数える、再び暴力のカードを引き当てぬように
『タクシードライバー』の脚本家として知られ、今でもコンスタントに監督、脚本作を世に放っているポール・シュレイダー。彼の新作『THE CARD COUNTER』が第78回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品された。予告編を観る限り、ソダーバーグ映画のような作りをしていたのですが、観てみると『魂のゆくえ』から進化したブレッソンショットが楽しめる大傑作でした。
『タクシードライバー』の脚本家として知られ、今でもコンスタントに監督、脚本作を世に放っているポール・シュレイダー。彼の新作『THE CARD COUNTER』が第78回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品された。予告編を観る限り、ソダーバーグ映画のような作りをしていたのですが、観てみると『魂のゆくえ』から進化したブレッソンショットが楽しめる大傑作でした。
アレハンドロ・ホドロフスキーが頓挫させ、デヴィッド・リンチが失敗させてしまった悪夢の映画化『DUNE』にドゥニ・ヴィルヌーヴが名乗りを挙げた。すっかりSF超大作の人となった彼が『DUNE/デューン 砂の惑星』を映画化。2部作の前編が日本で公開された。Twitterでの評判はお葬式モードでした。確かに、それも納得な作品である一方で、『十戒』、『ベン・ハー』、『天地創造』といった50~60年代の超大作を彷彿とさせる見応え抜群な映画となっていました。
リトル・パレスティナ(2021)Little Palestine, Diary of a Siege 監督:アブダッラー・アル=ハティーブ 評価:70点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 山形国際ドキュメンタリー…
リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様(2020) 監督:神志那弘志出演:皆川純子、松山鷹志、高橋美佳子、置鮎龍太郎、諏訪部順一、朴ロ美(朴路美)、杉田智和、武内駿輔、竹内良太et…
山形国際ドキュメンタリー映画祭2021大賞を獲った作品は香港民主化デモにおける香港理工大学籠城事件を内部から捉えた『理大囲城』だった。匿名の監督たちによる作品より、本作には監督が実質存在しない。現地では上映できず、日本公開も非常に難しいとのことなので、最終日の臨時上映に駆けこみました。本作に採点をつけるような真似は私にはできない。だが、多くの方に観て欲しいので、FilmarksとTwitterのみ★5をつけることにしました。
山形国際ドキュメンタリー映画祭でモロッコの作品『光の消える前に』を観ました。本作はMUBIで配信されている『いくつかの無意味な出来事について』のフッテージを使用してモロッコ映画史を分析する作品なので予習して観ました。
カマグロガ(2020)Camagroga 監督:アルフォンソ・アマドル 評価:60点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 山形国際ドキュメンタリー映画祭で『カマグロガ』を観ました。スペイン・バレンシア地方の農業を捉…
アメリカだと、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツが力を持っており、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティションに学校のプロジェクトで作った映画『Yomeddine』を出品したり、セネガル出身監督ママドゥ・ジャの『Baamum Nafi』を第72回ロカルノ国際映画祭で2冠(Golden Leopard – Filmmakers of the Present,Best First Feature)に導いたりしている。
では日本ではどうか?
言語の向こうにあるもの(2019)Beyond the Language 監督:ニシノマドカ 評価:85点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 山形国際ドキュメンタリー映画祭で学校ドキュメンタリー『言語の向こうにあ…
完全に応用情報技術者試験と期間が重なりてんやわんやな私ですが、山形国際ドキュメンタリー映画祭の作品は日本公開されない作品が多いことと新型コロナウイルスパンデミックで苦境に立たされている状態での開催故一本でも多くの作品を観られたらなという思いが強いため時間を作りました。今回観た作品はインドのジャーナリスト映画『燃え上がる記者たち』です。『由宇子の天秤』がTwitterの映画界隈を賑わせている今、日本劇場公開されるべき傑作でしたので語っていきます。