『TODOKU YO-NA』モルックがサードプレイスとして機能する

TODOKU YO-NA(2024)

監督:川原康臣
出演:廣田朋菜、大河原恵、礒部泰宏etc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

XでU-NEXTにてモルック映画が配信されていると聞きつけて観た。モルックとは、フィンランド発祥のスポーツで木製の棒を投げてピンを倒すボウリングとペタンクが融合したものとなっている。大学時代、北欧研究会というサークルに所属していたのでプレイしたことがあるのだが中々競技性の高いスポーツだなと感じた。それを題材とした映画があるとはと惹かれて観たのだが、これは映画というよりかはアニメ映えしそうな内容であった。

『TODOKU YO-NA』あらすじ

フィンランド発のレジャースポーツ「モルック」を楽しむ2人の女性を描いた青春モルックムービー。

「モルック」と呼ばれる木の棒を投げて木製のピン「スキットル」を倒し、その得点を競う、フィンランド発のレジャースポーツ「モルック」。人気のない草原広場でひとり黙々とモルックを続ける女性・葉道(よみち)は、ある日、広場にひょっこりと現れた奈子にモルックを教えることに。簡単そうに見えて意外と難しいモルックに苦戦しつつも、次第にはまっていく奈子。やがて奈子は「と・ど・く・よ・う・な・き・が・す・る」というおまじないを唱えながらモルックを投げるようになるが、そうすると不思議と投げたモルックがスキットルに当たるようになり……。

日本では、お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲也が世界大会の日本代表に選出されたことをきっかけに知られるようになったモルック。本作には一般社団法人日本モルック協会が全面協力している。監督は、「寝てるときだけ、あいしてる。」などのインディーズ映画や、バンド「サニーデイ・サービス」のミュージックビデオも手がける川原康臣。同監督が手がけたサニーデイ・サービスの「セツナ」のミュージックビデオでも共演した、廣田朋菜と大河原恵が主演。サニーデイ・サービスの曽我部恵一が音楽を担当。

映画.comより引用

モルックがサードプレイスとして機能する

土手で一人モルックに熱中している女。気難しい女で、声をかけてきた男には鋭い目を向け追い払う。そこに女が現れ教えることとなる。モラトリアムなのか家では退屈そうに過ごしている主人公は、土手と家を往復しているのだが、そこに入ってきた女によってゆるいながらも真剣な日々が花開くようになる。

本作は別に大きな大会を目指している訳でも、大きく日常が変わる訳でもない。ゆるい系のアニメのように女同士がモルックに励む姿が描かれている。ただ、モルックを通じたコミュニケーションの隙間に、家庭でモラハラを受けている気配が感じ取れる。土手をサードプレイスとして扱い、ささやかながらも人間らしく生きる様をライトに描いた作品であった。