『エドワールとキャロリーヌ』服を巡る茶番劇

エドワールとキャロリーヌ(1951)
Édouard et Caroline

監督:ジャック・ベッケル
出演:アンヌ・ヴェルノン、ダニエル・ジェラン、ジャック・フランソワetc

評価:55点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

プライムビデオにジャック・ベッケルの『エドワールとキャロリーヌ』が来ていたので観ることにした。ジャック・ベッケルはある種スクリューボール・コメディの風格があるのだが、本作もその流れに従う作品であった。

『エドワールとキャロリーヌ』あらすじ

パリのアパルトマンで暮らすエドワールとその妻キャロリーヌ。駆け出しのピアニストであるエドワールのために、キャロリーヌの叔父がパーティを計画する。エドワールがそこで腕前を披露し、社交界の人々に売り込もうというのだ。パーティ当日、エドワールはタキシードのチョッキが見当たらず怒り始める。一方キャロリーヌは自分のドレスのことで頭がいっぱい。2人は大喧嘩となり……。ジャック・ベッケル監督によるラブコメディ。

映画.comより引用

服を巡る茶番劇

仲が悪いようで鴛鴦夫婦であるエドワールとキャロリーヌ。パーティ当日になるのだが、エドワールのチョッキがなくなってしまい、彼が慌てる。しかし、キャロリーヌは能天気で、人を部屋に招いたりしている。そんな二人のぎこちないやり取りをミニマムに本作は魅せていく。訪問者にピアノの演奏を披露している間、キャロリーヌが必死にチョッキの代用を手配しようとしている場面が滑稽で、エドワールも苦言を呈すものの彼女の指示に従う滑稽さが魅力的な作品である。だが、ジャック・ベッケルだけに期待値が高すぎた結果、思いのほか爆発力のない作品のように思えた。