『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』サマーウォーズの原型

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000)

監督:細田守
出演:藤田淑子、坂本千夏、天神有海、水谷優子etc

評価:70点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

デジモンの映画をそういえば観たことがなかったので、急遽、細田守監督『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』を観た。驚くほどに『サマーウォーズ』の原型で驚かされた。

『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』あらすじ

デジタルワールドの冒険から半年後、インターネット上に世界中のデジタル・データを食べ成長する凶悪なデジモン、クラモンが誕生した。少年・太一は、光子郎と共にクラモンを退治すべくアグモンとテントモンをネット世界に送り込むが、クラモンは驚くほどの早さで完全体・インフェルノモンに成長。NTTの電話回線を制圧し、太一たちがインターネットにアクセスできないようにしてしまう。そこで、太一たちはNTT回線を使わない衛星携帯電話でネットにアクセス。漸く連絡の取れたヤマトのガブモンもバトルに加わって、リベンジが開始された。ところが、太一がコンピュータをフリーズさせてしまった隙に、究極体ディアボロモンに成長した凶悪デジモンはアメリカ国防省のコンピュータに侵入すると、日本へ向けて核ミサイルを発射させてしまった。ミサイルが爆発するまで10分しかない。絶体絶命の太一。だがその時、奇跡が起こった。太一とヤマトがネット世界に入り込み、アグモンの究極体・ウォーグレイモンとガブモンの究極体・メタルガルルモンを合体させ、オメガモンを誕生させたのだ。激しいバトルの末、オメガモンはディアボロモンを退治することに成功。世界は凶悪デジモンの脅威から救われるのであった。

※映画.comより引用

サマーウォーズの原型

Windows95が社会現象となり、インターネットが爆発的に家庭へ普及していく時代。あの頃、PCは誰でも使えるわけではなく、興味を持った一部の熱狂的な人によって支えられていた。そこには年齢はいらない。小学生であってもPCと触れ合い、高度なことをやろうと思えばできた。そんな郷愁に溢れた作品であるが、一方で『サマーウォーズ』の原型でもある。家からほとんど出ることなく世界的危機を救うのはもちろん、仮想空間で急速的に進化する存在が現実に放つミサイルを止めようとするプロットまでそっくりなのである。違うのは、こちらは小学生ということ。そして大人は無知であるということだ。それにしても2000年の時点でヴァーチャル空間をここまで想像できていたことに驚かされる。SNSは存在しないのだが、膨大なメールによってインターネット内での盛り上がりを表現したり、当時で言うポストペットのような狭い空間でのコミュニケーションを描いていたりとインターネットに対する解像度が非常に高くて思わず興奮した。

※映画.comより画像引用

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