【Netflix】『(ノット)・ラスティング・フォーエバー』ダイヤモンド界のゲームチェンジャー

(ノット)・ラスティング・フォーエバー:ダイヤモンドをめぐる不実な真実(2022)
Nothing Lasts Forever

監督:ジェイソン・コーン

評価:70点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

一時期X(旧:Twitter)で話題となった『(ノット)・ラスティング・フォーエバー:ダイヤモンドをめぐる不実な真実』を観た。

『(ノット)・ラスティング・フォーエバー:ダイヤモンドをめぐる不実な真実』概要

ダイヤモンド業界に浸透しつつある合成ダイヤに光を当てたドキュメンタリー。業界内部の関係者たちが、世間一般の認識にメスを入れ、合成宝石の実態を明らかにする。

Netflixより引用

ダイヤモンド界のゲームチェンジャー

どの業界も変化を求められる一方で変化を嫌う傾向がある。ゲームの頂点に立ち、ルールを決めてきた者にとって突然ゲームチェンジャーが現れることは脅威に繋がる。なのでメディアを使って非難する。

Netflixにて配信されている本作は人工ダイヤモンドに関するドキュメンタリーだ。ダイヤモンドは高い。しかし、人工ダイヤモンドの登場で我々は100分の1ぐらいの価格でホンモノと区別がつきにくいダイヤモンドを手にすることができるようになった。ホンモノと区別がつきにくいということは、ホンモノの価値を下げてしまうことである。当然ながらダイヤモンド業界は激怒する。一方で、映画は社会的変化についても言及する。そもそもダイヤモンドはどういう役割だったのか?

子どもを産むことができない男性が女性に対して渡す契りのような役割を持っていたとのこと。かつては女性の地位は低かったが、社会の成熟と共に男女平等な社会が実現していく中で、ライフステージが多様化していったとのこと。つまり、ダイヤモンドが人生において必要になる可能性が下がっていったとのこと。若干、この視点は本筋から軸がずれてしまっているように感じたが、社会の変化により業界が焦る温度感は十分伝わった。

日本だとAIの登場によりイラストレーターがブチギレている話やコロナ禍でブライダル業界が壊滅的になってきている話に通じる内容である。

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※Netflixより画像引用