ハンナだけど、生きていく!(2007)
Hannah Takes the Stairs
監督:ジョー・スワンバーグ
出演:グレタ・ガーウィグ、ケント・オズボーン、マーク・デュプラス、アンドリュー・バジャルスキーetc
評価:30点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
『バービー』でグレタ・ガーウィグがまた注目されたのでマンブルコア時代の作品『ハンナだけど、生きていく!』を観た。MUBIが比較的マンブルコア映画を取り上げているので気軽にキャッチアップできたのはありがたいところだ。
『ハンナだけど、生きていく!』あらすじ
大学を卒業したばかりの夏、ハンナは幾つかの恋をフラフラと渡り歩く。心の傷と慢性的なフラストレーションを抱えながら、 彼女は無職になったボーイフレンドに別れを告げ、二人の職場仲間、マットとポールと恋に落ちる。チャーミングで才能に溢 れ誰からも愛されるけど、自分のことが分からない主人公ハンナが、様々な恋や友情を経ながら、ユーモラスでほろ苦い自 分探しの旅を続けていく。
グレタ・ガーウィグの自由な動き
『DANCE PARTY,USA』の時も思ったが、マンブルコア映画のオープニングタイトルはオシャレかつ、YouTube動画作りに参考となるものがある。黄色背景に青字グラデーションでスタッフ名を記述し、赤いハートを添えていく。このタイトルに惹かれたのだが、映画はいまひとつであった。原因は明白で、ドキュメンタリータッチとただ撮っただけを履き違えているように思えたからだ。ひたすら男女がいちゃつくのだが、映画としての空間を感じないので、自分の近くでいちゃついている男女を延々と見せつけられるようなノイズにしか思えなかった。一応、若干白飛びした窓の近くで、凝視した先に、地面で転げている男がいるみたいなカットによる演出は映画のような観応えはあるが全体的にノレない作品であった。グレタ・ガーウィグ監督作における自由な女性の動きのルーツがここにあったといった印象ぐらいしか残らなかった。
※MUBIより画像引用