One Way or Another(1977)
原題:DE CIERTA MANERA
監督:Sara Gómez
出演:MARIO BALMASEDA、YOLANDA CUÉLLAR、MARIO LIMONTA etc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
通勤中にMUBIでキューバ映画『One Way or Another』を観てみた。キューバは2019年の夏に行ったことがあるのだが、本作を観ると意外にも現存する建造物が多いなと思った。
『One Way or Another』あらすじ
Middle-class teacher Yolanda falls in love with factory worker Mario but their relationship is challenged by their different views, values and prejudices. As Yolanda’s bias surfaces when teaching underprivileged children, Mario’s machismo is undermined by Yolanda’s sense of independence.
訳:中流階級の教師ヨランダは、工場で働くマリオと恋に落ちるが、ふたりの関係は、互いの考え方、価値観、偏見の違いによって揺れ動く。恵まれない子供たちを教えるとき、ヨランダの偏見が表面化し、マリオのマチズモはヨランダの自立心に打ちのめされる。
キューバ、搾取のメカニズムについて語る
教師と工場労働者のカップルとの関係を通じてキューバの社会構造を語っていく内容となっている。映画は、キューバ社会が抱える搾取の問題を扱っている。冒頭では議会での激しい対立が描かれる。教師のヨランダは後世のために搾取の構図を伝えようとする。だが、パートナーはその姿勢に対して抵抗をみせる。ネオリアリズモ的ハバナの市井を映しながらも、歴史資料を提示しながらプランテーションにおける人種差別や搾取について訴えかける。画としてはそこまで惹き込まれなかったものの、映画を通じてキューバ社会を変えようとする気概を感じさせる一本であった。
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※IMDbより画像引用