【MUBI】『La amiga de mi amiga』画のアイデア手帳

La amiga de mi amiga(2022)
Girlfriends and Girlfriends

監督:ザイダ・カルモナ
出演:ザイダ・カルモナ、アルバ・クロス、タイス・クアドレニー、アロア・エルビラ、マルク・フェレールetc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

転職先が自宅から90分ぐらいと割とあるので、通勤時間中にMUBIで映画を観ている。そこで見つけたスペイン映画『La amiga de mi amiga/Girlfriends and Girlfriends』について感想を書いていく。

『La amiga de mi amiga』あらすじ

Después de que cortaran con ella y en busca de recuperarse, Zaida regresa a Barcelona y se hace amiga de un grupo de lesbianas quienes, en una arrebatada búsqueda de amor, pasan de relación en relación en los baños, las camas y las calles de la capital catalana.
訳:彼らと別れ、立ち直りを求めてバルセロナに戻ったザイダは、レズビアンのグループと親しくなる。彼女たちは、カタルーニャの首都のバスルーム、ベッド、路上で、熱狂的に愛を求め、関係から関係へと移り変わる。

MUBIより引用

画のアイデア手帳

たまたまかもしれないが『とにかく見にきてほしい』に続いてエリック・ロメールをゴリゴリに擦るスペイン映画であった。

失恋した映画監督のザイダが新しい恋を模索する話なのだが、エリック・ロメールの主張が激しく、実際に劇中で『緑の光線』を観る場面がある。また会話劇の作り方は彼の影響下にあることが明確となっている。ただ、ジム・ジャームッシュやゴダールを真似ると火傷するのと同じく、エリック・ロメールを真似ると痛いものがある。特に明確に会話の中に組み込まれているので、彼の空気感の二番煎じに見えてしまうのだ。

しかしながら、それを乗り越えようとする気概が激っているので完全に微妙な映画という訳ではない。冒頭の四角いオブジェクトを使ったタイトル演出のかっこよさはもちろん、鏡を使った空間分裂、日本の青春映画のような感情が高まると走り出す場面の爽快さなどといった印象的な画が非常に多い。それが『La amiga de mi amiga』の魅力につながっているのである。最近、YouTubeで映像を発表している私にとってインスピレーションの宝箱であったことをここに報告する。

MUBI関連記事

【MUBI】『DE HUMANI CORPORIS FABRICA』カメラを通してしか観られない内なる宇宙
【MUBI】『THE AGE OF STONE』+『IT IS NIGHT IN AMERICA』Ana Vaz監督に注目
【MUBI】『The Plains』YouTube動画に慣れてしまうと…
【MUBI】『a human position』ただそばにいるだけで

※MUBIより画像引用