【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『白熱』大列車強盗、カーチェイス、そして工場で銃撃戦!

白熱(1949)
White Heat

監督:ラオール・ウォルシュ
出演:ジェームズ・キャグニー、ヴァージニア・メイヨ、スティーヴ・コクラン、エドモンド・オブライエン、マーガレット・ワイチャーリイ、フレッド・クラークetc

評価:80点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のラオール・ウォルシュ犯罪もの『白熱』を観た。ラオール・ウォルシュといえば『ハイ・シエラ』で常時犯罪もののストーリーに介入する犬の存在が魅力的だった。本作でも魅惑の演出がありました。

『白熱』あらすじ

凶悪殺人ギャングのコディ・ジャレツは、一味と共に財務省の郵便馬車を襲って現金30万ドルを強奪した後、母と妻ヴェルナ(ヴァージニア・メイヨ)の待つ山のかくれ家に逃げ、官憲迫ると見て、瀕死の部下だけを残して逃亡した。Tメン(財務省防犯課)はこの事件をコディ一味の仕業と推定、ひそかに内定を進めた末、課長エヴァンスはロサンゼルスのホテルにひそむ一味を発見したが逃げられてしまった。コディは捜査を免れるためイリノイのホテルを強盗として自首して出た。官憲はその裏を察して望み通り投獄した上、課員のハンク・ファロン(エドモンド・オブライエン)を同じ監房に潜入させた。一方ヴェルナは、夫が獄入りしたのを待ちかねて一味のビッグ・エド(スティーヴ・コクラン)と通じ、エドは獄中の手下に連絡してコディをひそかに亡き者にしようと図った。この計画はハンクの機敏な働きで未遂に終わったが、そのためコディはすっかりハンクを信頼するようになった。ハンクはコディに脱獄をそそのかし、一味の本拠を突き止める計略をたてた。ところがコディは新来の受刑者から母が死んだことを聞いた途端、持病の神経性発作に襲われて病室行きの身となったので、ハンクから連絡を受けたTメンは全員引き揚げてしまった。一方病室へ入ったコディは医者を脅迫しつつ信頼するハンクらを引き連れてみごと投獄してのけた。一行はエドとヴェルナのひそむ山小屋に辿りつき、コディは母の仇とばかりエドを殺害した。ハンクは一味の重要人物になり上がっていったが、官憲に通報する暇もないまま、コディと共にロング・ビーチの大化学工場を襲うことになった。彼はラジオ部品をトラックに装置し、警官を誘導して工場に入った。金庫焼き切りの現場でハンクは財務省のイヌであることを見破られてしまったが、やっと警官の元へ逃れ、唯一人大タンクに逃げ昇ったコディは、大爆発と共に散っていった。

※映画.comより引用

大列車強盗、カーチェイス、そして工場で銃撃戦!

大列車強盗から始まる。列車の上から、脇から連携プレイで30万ドルを強奪する。しかし、部下の一人が、列車の煙で負傷してしまう。早速、警察は捜査を開始し、コディ一味の仕業だと推察する。一方、彼は敢えて別の事件で自首をすることで、捜査を撹乱しようとする。本作は、とにかくコディサイドと警察再度の頭脳戦が面白い。警察サイドが地図片手に、チェスのようにして仲間のおばちゃんを追跡する。しかし、おばちゃんは、大きな車の隙間を縫うようにして逃げる。一方、獄中のコディは脱獄する為に作戦を練る。終盤には、工場での銃撃戦が始まる。階段を登る者が撃たれて転げ落ちる様子を見上げるように撮ったり、物陰から背中を撃ったりと、激しくも確実に死を魅せていく。その集大成が最後の爆発に繋がっていく。

これ、ソダーバーグあたりでリメイクしたら面白いのではないだろうか。ラオール・ウォルシュだったら『ハイ・シエラ』より『白熱』派である。

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※IMDbより画像引用

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