【しまじろう映画研究3】『しまじろうとにじのオアシス』ガラガラヘビがやってくるお腹をすかせてやってくる

劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス(2017)

監督:平林勇
出演:南央美、高橋美紀、山崎たくみ、杉本沙織、稲葉実etc

評価:45点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

平林監督×しまじろう映画研究第三弾。今回は2017年に公開された『しまじろうとにじのオアシス』を分析していきます。

『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』あらすじ


ベネッセコーポレーションの幼児向け通信教育教材「こどもちゃれんじ」の人気キャラクター「しまじろう」の冒険を、アニメと実写を交えて描く劇場版シリーズ第5作。ガオガオさんが発明したモグール号に乗り込み、砂漠にやってきたしまじろうたちは、砂嵐でお母さんとはぐれてしまったという元気な女の子ココと出会う。しまじろうたちは、危険がいっぱいの砂漠で、一緒にココのお母さんを探すことになる。映画館で初めての映画を見る幼児も楽しめるよう、歌やダンス、応援などで作品に参加することができ、劇場内を暗くしない、約60分の上映中に途中休憩を設けるといった工夫が盛り込まれている。
映画.comより引用

ガラガラヘビがやってくるお腹をすかせてやってくる

本作は問題作だ。

何と言っても母親が観たら怒り出すんじゃないかという内容だからだ。しまじろうとはなちゃんは、庭で泥んこ遊びをしている。ガオガオさんが開発したモグール号に想いを寄せて泥んこ遊びをしているのです。しまじろう母ことさくらが「朝ごはんよ」と呼ぶのだが、しまじろう、はなちゃんの泥だらけっぷりに驚愕する。廊下も泥まみれである。さくらは増える家事に青ざめ怒る。しかし、父しまたろうは「まあいいじゃないか」と諭すのだ。この光景を見て、専業主婦の方々は怒るのではないでしょうか?「あんたは家事しないじゃないか」と。実際、平林監督のしまじろう映画5本を観て、しまたろうが家事らしきことをしているのは、『劇場版しまじろうのわお!しまじろうとフフのだいぼうけん 〜すくえ!七色の花〜』で花の面倒を見るだけ。しかもその家事はしまじろうへアウトソーシングしているのです。彼は郵便配達業で家庭に給料を持ち帰るだけが仕事で、家事はほとんどノータッチなのだ。

一時、「イクメン」という言葉がファッションのように流行ったが、専業主婦の方々からは、「家事の美味しいところだけやってドヤ顔している」といった声がチラホラ散見された。イケダハヤトがイクメン代表、まだ東京で消耗しているの?といった煽り文句で地方でオンラインサロンで稼ぎまくるイケメン像をSNSで流布していったが、どうやら実情は、家族はファッションの一部に過ぎなかったとのこと。

さて話を戻そう。本作は幾ら何でも男の大人が楽観的すぎる。しまたろうの件もあり、ガオガオさんの行動が恐ろしく見える。ガオガオさんはモグール号で子どもたちを連れ出すのだが、例のごとくマシンのエラーで砂漠地帯に遭難してしまうのだ。しかし、彼はとりあえず一報だとメールでしまじろうの両親に状況を説明するだけである。不安になるさくらに対して夫は、「ははっ、しまじろうたちはなんとかやっていけるさ!」と軽く受け流すのです。

確かにファンタジー映画ではあるのだが、『フレンチアルプスで起きたこと』を彷彿とさせる大人の男の無責任さに驚愕しました。

その不穏さはもう一つ押し寄せてくる。砂漠を放浪するしまじろう一行に巨大なガラガラヘビがやってくるのだ。お腹をすかせたかのようにやってくるのだ。大きな口を開けたまま「こっちへおいで!」と誘い迫り来るのです。逃げるしまじろうたちだが、終いには捕食されてしまう。あぁしまじろうたちが消化されてしまう…と思った矢先、ガラガラヘビの口が開き、「遊びたかっただけなんだよ」と言うのだ。

恐怖を与えて、そういった言動で恐怖を払拭するやり方って、DVを振るう者の言動と一致する。非常に恐ろしい一場面でした。

無論、アニメ、実写、人形劇を縦横無尽に駆け抜けていく演出は平林監督らしさ全開で面白いのですが、現実的な目線で観てしまい、割とキツい作品でありました。

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