『SONG TO SONG』テレンス・マリックが『ラ・ラ・ランド』を撮ったらとってもスピリチュアル!

ソング・トゥ・ソング(2017)
SONG TO SONG

監督:テレンス・マリック
出演:マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリング、ナタリー・ポートマン、ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラetc

評価:15点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

第72回カンヌ国際映画祭で高評価を受けたテレンス・マリック最新作『A HIDDEN LIFE』。『ツリー・オブ・ライフ』でパルムドールを撮った後、今まで寡作だったテレンス・マリック監督は勢いづいて『トゥ・ザ・ワンダー』、『聖杯たちの騎士』、『ボヤージュ・オブ・タイム』と映画を短いペースで放ってきました。しかしながら、従来の彼の作品と比べるとそこまで評価が高くない。ただの映画量産マシーンと化し、エマニュエル・ルベルキの耽美的撮影に酔った自慰映画によってシネフィルからそっぽ向かれてしまったようだ。そんな彼の作品にしてあまりの評判の悪さから日本公開していない代物があります。今回は、その代物である『SONG TO SONG』について語っていきます。

『SONG TO SONG』あらすじ


Two intersecting love triangles. Obsession and betrayal set against the music scene in Austin, Texas.
翻訳:2つの交差する愛の三角形テキサス州オースティンでの音楽シーンに対する強迫観念と裏切り。
imdbより引用

もう一つの『ラ・ラ・ランド』

ラ・ラ・ランド』で苦い成功を手にしたライアン・ゴズリング演じるセブ。パラレルワールドでは失敗していた!
テレンス・マリックが、エマニュエル・ルベツキのぐにゃぐにゃしたカメラワークで描くミュージシャンの蹉跌は、単に『怒りのキューバ』的美と斜のショット2時間流せば批評家はついてくるという傲慢に満ち溢れた作品であった。いや、カメラワークはかっこいいし、ライアン・ゴズリングの優しいピアノ捌きはいいんだけれども、シーンがあまりにも断絶されているので、ルベツキヌルヌルカメラワークが死んでいるとしか言いようがない。スピリチュアルな空間、囁くように人生とは何かを吐露するテレンス・マリックの2時間の自慰には辟易してしまった。

宗教セミナーで流したら信者は増えるかもしれないが、映画を宗教としているブンブンには胡散臭くゲンナリな作品でした。正直、頭を空っぽにし禅をしているような映画なので、この映画を理解できる方がいたら教えてほしい。このバッドエンドな『ラ・ラ・ランド』に隠された暗号について。

ブロトピ:映画ブログの更新をブロトピしましょう!
ブロトピ:映画ブログ更新

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です