「通学シリーズ 通学電車」松井愛莉が台無しに…青春キラキラ映画に大切なもの

通学シリーズ 通学電車(2015)

監督:川野浩司
出演:千葉雄大、松井愛莉、藤本泉etc

評価:30点

青春キラキラ映画。一般男子にとって遠い存在の映画。しかしながら一度観ると、女優の映し方の旨さ、手数やギャグの多さに一本満足するジャンルだ。そんな青春キラキラ映画に、ブンブンの好きなモデルの松井愛莉が主演している作品「通学シリーズ 通学電車」がある。ガーナのCMで好きになった松井愛莉が出ているとのことなので観てみました。果たして…

「通学シリーズ 通学電車」あらすじ


学校に通う電車の中で毎朝目に留まるハル(千葉雄大)に思いを寄せるユウナ(松井愛莉)は、他校の生徒である彼について何も知らないが、見ているだけで胸がときめき幸せな気分になる日々を送っていた。そんなある日、ふとユウナが目を覚ますと、何と憧れのハルが隣で寝ていた。天使のような寝顔を見せているハルにも悲しい過去があり……。
YAHOO!映画より引用

松井愛莉の良さを台無しに…

神々しい笑顔で観た者を石にしてしまうモデルの松井愛莉が「ビリギャル」と同じ年に出演した映画。

所謂キラキラ青春もののヒロインとして出演したのがこの「通学電車」だが、監督やカメラマンの演出力がなさ過ぎて酷い作品だった。

まず、ストーリーが面白くない。80分くらいと短いのに、40分くらいで中だるみする。通学電車で見かけるイケメンとそっくりな幽霊が寝室に現れててんやわんやするという、ラブコメとして面白そうなアプローチなのに、ギャグの間合い、物語の展開がぎこちない。

そして何よりも松井愛莉の良さを全く引き出せていない。ただの身長高いモブキャラにしか見えないのだ。別にそれでも良いのだが、最終的に美しく輝く瞬間や、女子としての成長をしっかり魅せないと話として非常に退屈だ。

折角、彼女に笑顔をさせたら天下一品なのに非常に勿体ない。

松井愛莉ファンとして非常にがっかりな作品でした。

ちなみに余談だが、「PとJK」「オオカミ少女と黒王子」とキラキラ青春映画でお馴染み廣木隆一監督はピンク映画出身。エロ映画を撮っていた人の方がキラキラ青春ものを撮るのは上手い。ヒロインを映すいろはを弁えているといえよう。

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