【『ボヘミアン・ラプソディ』公開記念】今こそ観たい!聴きたい!ハッチポッチステーションの世界

11位:おはなしゆびさん

替え歌芸名:KISSA
元ネタ:Detroit Rock City
元ネタアーティスト:KISS

KISSは生理的に苦手なのだが、この替え歌の凄さは認めざる得ない。

『おはなしゆびさん』に対する苦情をグッチさんは絶叫しています。


歌の文句じゃないけれど

あなたの噛んだ小指が痛い
指から血が出トロイト!
湿布して!

『おはなしゆびさん』といえば、赤ちゃんを楽しませるために考案された曲。ママさん、パパさんは指人形をつけながら歌うのだが、赤ちゃんはキャッキャ喜びすぎてママさん、パパさんの指をガブリと捕食する。その時に走る激痛。そして、この曲に対する恨みをぶつけている。同じく『おはなしゆびさん』を扱った”Dancing Queen”とは別次元の味わいがあります。それにしてもこれはBased on a true storyかな?

12位:あのこはたはれ

替え歌芸名:エリックかけブトン
元ネタ:Layla
元ネタアーティスト:Eric Clapton

Eric Claptonのミューズ、Patricia Anne Boydに対する執着を歌ったこのラブソングは、古い童謡『あのこはたはれ』と合体し、可愛いみよちゃんに対する執着の物語へと変わり果てた。ある種、異常な愛の物語としてどちらも同じベクトルを向いている。そして「誰だ」というフレーズを引き伸ばし、「レイラ」というキーワードを発掘するパワープレイにニヤニヤが止まらなくなった。

13位:うさぎとかめ

(6:02付近から観られます)
替え歌芸名:カルチャー・センター
元ネタ:カーマは気まぐれ(Karma Chameleon)
元ネタアーティスト:Culture Club

出オチの極み。
Karma, karma, karma, karma, karma chameleon

カメ、カメ、カメ、カメ、カメはノロイ
という歌詞を考え出しただけでハッチポッチステーション側の勝利だ。

ただ、この曲はカメのノロさを嘲笑う曲ゆえ、ポリコレに五月蝿い現代では炎上必須の作品といえよう。無論15位に挙げる『手をたたきましょう』に比べたらマシだが。

14位:おもちゃのチャチャチャ

※替え歌バージョン動画なし
替え歌芸名:ローリング・スッテンコロリン(ミック・ジャガイモ)
元ネタ:Jumpin’ Jack Flash
元ネタアーティスト:The Rolling Stones

正直、

Jumping Jack Flash, its a gasを

おもちゃのチャチャチャ

に言い換えるのは無理があるし、The Rolling Stones好きとしてこの替え歌は上手くないとは思う。ただね、芸名を見て欲しいの。《ローリング・スッテンコロリン》そうだね、ローリングしたらスッテンコロリンだよね。この一発芸に抱腹絶倒、このダメダメ替え歌を許せてしまいました。それにしても、サーの称号を持つMick Jaggerをミック・ジャガイモと呼ぶとは、いい度胸じゃねぇか!!

15位:手をたたきましょう

※替え歌バージョン動画は貼りません(国際問題になりそうなので)
替え歌芸名:キリツ・レイチャールズ
元ネタ:Hit the Road Jack
元ネタアーティスト:Ray Charles

ハッチポッチステーション史上最大の問題作。今の時代に放送したら、国際問題は避けられない怪作だ。

盲目のピアニストRay Charlesの代表曲”Hit the Road Jack”は、破局直前の男女の痴話喧嘩を陽気な掛け合いで描いたユニークな曲だ。

バックコーラスの女性たち:
Hit the road Jack and don’t you come back no more, no more, no more, no more.

バックコーラスの女性たち:
Hit the road Jack and don’t you come back no more.

レイ・チャールズ:What you say?

バックコーラスの女性たち:
Hit the road Jack and don’t you come back no more, no more, no more, no more.

バックコーラスの女性たち:
Hit the road Jack and don’t you come back no more.

レイ・チャールズ:
Woah Woman, oh woman, don’t treat me so mean,

レイ・チャールズ:
You’re the meanest old woman that I’ve ever seen.

レイ・チャールズ:
I guess if you said so

レイ・チャールズ:
I’d have to pack my things and go.

バックコーラスの女性たち:
That’s right!

———————————-
【ブンブン訳】
バックコーラスの女性たち:
出てってジャック 帰ってくんな、二度と、二度と、二度と、二度とね

バックコーラスの女性たち:
出てってジャック 帰ってくんな、二度とね

レイ・チャールズ:
えっなんだって?

バックコーラスの女性たち:
出てってジャック 帰ってくんな、二度と、二度と、二度と、二度とね

バックコーラスの女性たち:
出てってジャック 帰ってくんな、二度とね

レイ・チャールズ:
あん?女よ女よそんなひどいことすんなよ

レイ・チャールズ:
あんたは俺の出会った中で一番のババアだ

レイ・チャールズ:
あんたがそう言うなら

レイ・チャールズ:
荷物まとめて出て行くぜ

バックコーラスの女性たち:
そうなさい!

この緊迫した会話のドッヂボールを、ハッチポッチステーションは狂ったグッチさんの『手をたたきましょう』から紡がれる、ディスコミュニケーションという形で再構築した。この視点が凄く好きなのだが、問題点が多い。

というのも、この作品でグッチさんは顔面を黒塗りし、Ray Charlesをまるでおちょくっているかのよなパフォーマンスをしているのだ。スマホがない時代。それも放送当時は滅多に放送されなかったので大ごとにならなかったが、今放送された暁にはラオスでの騒動

以上に国際問題になってしまうであろう。なんたって、やっているのがNHKだしね。だから動画は貼りませんでした。

最後に…

いかがでしたでしょうか?

本当は、『金太郎』×”Soul Man”や『やぎさんゆうびん』×『今夜はビート・イット』、替え歌ではなくマジな歌唱力を魅せつけた”Rock Around The Clock”や、Neil Sedakaの”Calendar Girl”のリズムに童謡ではなく純粋な《蕎麦》に対する愛を、Everyday→エビ天という可愛らしい名訳に乗せて囁いた作品など紹介したかったのですが、もう1万字を超えてしまい、ブンブンのHPも0になってしまったので、この辺でやめようと思います。気になった人はTSUTAYA等で音楽を入手してみてハッチポッチステーションの世界に没入してみてください。きっと、新しい洋楽の魅力、童謡の見方に目覚めることでしょう!

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