【『ボヘミアン・ラプソディ』公開記念】今こそ観たい!聴きたい!ハッチポッチステーションの世界チェ・ブンブンのティーマ

1 6位:母さんのうた
2 7位:大きな栗の木の下で
3 8位:かたつむり
4 9位:どんぐりころころ
5 10位:おおブレネリ

6位:母さんのうた

替え歌芸名:アース　ウィンド　アンドーナツ
元ネタ:宇宙のファンタジー(Fantasy)
元ネタアーティスト:Earth, Wind & Fire

実は、原曲にあまり似せておらず、語り口として洋楽を使っている珍しいパターン。しかしながら、何故かこれを聴くと原曲もこうだったのでは?という錯覚に陥る不思議な作品です。舞台は貧しい家庭。お母さんが夜なべして手袋を編んでくれた哀愁をEarth, Wind & Fireの持つ神秘的壮大さに合わせて歌います。

母ちゃん　一人で手袋編んだぜ
夜なべで編んだぜ
眠そう　寒そう　アーヘックション

あまりの壮絶さに涙が出てきますね。

また、この作品では演奏後にアフター・パフォーマンスとしてグッチさんがピラミッドに誘われ何かが起きます。これは実際に観た方のお楽しみ♩

7位:大きな栗の木の下で

(1:43付近から観られます)
替え歌芸名:ビレッジ・ピーマン
元ネタ:YMCA
元ネタアーティスト:Village People

ブンブンの世代のハッチポッチステーションファンは口を揃えてこう言う

「わー毛虫だ」はサイコーだねと。

難解で芸が細かすぎるハッチポッチステーションの替え歌の中で最も分かり易く、キッズも爆笑して楽しめる曲がこれだ。YMCAを「ワー毛虫だ」と訳す。そして毛虫が出てきそうな童謡『大きな栗の木の下で』に歩み寄る。そして、毛虫が如何に厄介かを痛烈に訴えかけます。

「虫が好かない」なんて諺も覚えられる教育的にも素晴らしい作品です。

8位:かたつむり

替え歌芸名:ノンキーズ
元ネタ:恋の終列車(Last Train to Clarksville)
元ネタアーティスト:The Monkees

放送当時、元ネタを知っているママさん、パパさんはいたのだろうか?芸名もノンキーズと、元ネタが分かりにくくなっている。インターネットもさほど普及していない当時、元ネタが分からず、でもこの曲が好きでどうにかして元ネタに行き着こうともがいていた。そんなThe Monkeesの『恋の終列車』とでんでん虫を超融合させたこの曲は、カタツムリ、ナメクジ、エスカルゴは別の種族だよということをやんわり教えてくれる教育番組らしい曲となっている。

そして「ナメクジじゃあるマイ」とカタツムリがでんでん虫の他にマイマイという呼び方があるんだよと言うことを匂わせつつ、
最後に「そんなの全然無視」と、結局そんなカタツムリの種類なんて我々にはどうでもいいという普遍的皮肉をオチにつけている。

地味ながらも能ある鷹は爪を隠す的世界観を堪能できる逸品だ。

9位:どんぐりころころ

※替え歌バージョン動画なし
替え歌芸名:ヒマンターナ
元ネタ:Proud Mary
元ネタアーティスト:Tina Turner

正直この替え歌は失敗作だ。なんたって、どんぐりが落ちたのは池であり川ではないのだ。

しかし、原曲が
Rollin’, rollin’, rollin’ on the riverとなっているのだからしょうがない。

どんぐり、どんぐり、どんぐり on the riverにせざる得なかった。

Youtubeにすら上がらないこの曲だが、個人的に好きなのは、様々なアーティストにカヴァーされているこの曲の中であえてTina Turner版を選んでいるということだ。Elvis PresleyでもCreedence Clearwater Revivalでもない。Tina Turnerだ。Tina Turner版では、冒頭に《語り》が入り、じっくりじっくりとボルテージを上げていき、最後に爆発するというスタイルでカヴァーしている。爆発した際の、ダイヤさんの黄色いイェーイェーという声援に合わせ、どんぐり!を連呼する様に、聴く者はついつい心踊らされるであろう。

これは実際にCDを聴いていただきたのだが、この替え歌もしっかり《語り》が入る。どんぐりころころのバックコーラスに合わせて、どんぐりの生き様が語尾が《くり》で終わる単語縛りで語られるのだ。

地味で難解な替え歌ではあるが、一度聴いてほしい。そしてTina Turnerのライブ映像と比較してほしい。到底子ども向けではない高等テクニックに舌鼓を打つことでしょう。