『スカイスクレイパー』ロック様こそ真のロックスター!ミスターSASUKEだ!!

スカイスクレイパー(2018)
Skyscraper

監督:ローソン・マーシャル・サーバー
出演:ドウェイン・ジョンソン、ネーブ・キャンベル、
チン・ハンetc

評価:60点

サメステイサムに無駄に真摯な宇宙人毎週、木曜洋画劇場の懐かしさを感じさせるボンクラ映画が公開される。まさに文化祭の様な、熱気に溢れた9月となっている。今週は、あの巨大ゴリラと一緒に巨大鰐や巨大狼と戦ったドウェイン・ジョンソンが、高さ3500フィート、東京スカイツリーの約3倍もの高さを誇るビルでテロリストと戦う作品『スカイスクレイパー』がやってきた!会社終わりに行ってきました!

『スカイスクレイパー』あらすじ

FBIの人質救出部隊のリーダー・ウィル・ソーヤーは、人質救出に失敗し左足を失う。あれから暫くが経ち、、、危機管理コンサルタントに転職した。今抱えている案件は、香港に建築された超巨大ビル「ザ・パール」の管理。開業まであと少しに迫る中、テロリストがビルに侵入してしまい…

ロック様こそ真のロックスター!ミスターSASUKEだ!!

Q1.貴方は木曜洋画劇場が好きですか? YES/NO
Q2.貴方はSASUKEが好きですか? YES/NO
Q3.貴方はドウェイン・ジョンソンことロック様が好きですか? YES/NO

もしこの中で一つでもYESに丸をつけた方がいましたら、今すぐ劇場に行きましょう。きっと大満足します。本作は、文化祭後夜祭に相応しい祭映画だ。確かに、『MEG ザ・モンスター

』同様、レイティングに気を配っているのか、妙に殺戮描写に真面目になりすぎていて、木曜洋画劇場ならではの容赦ないシュールな描写は弱いものとなっている。しかし、それは前半までだ。ロック様は危機管理コンサルタントという職業につきながらも、物語が進むうちに「危機管理なんて糞食らえ!」「雇い主なんか知らん、家族だ!」と猪突猛進していくのだ。しかも丁寧に、テロリストたちが、一生懸命ビルを破壊し、目的のブツを入手しようと頑張っている姿も描いていくので、「おい、ロック様、雇い主のこと少しは考えろよ」と思いたくなる。それが独特な本作ならではの面白さを創り出しているのだ。

それは『タワーリング・インフェルノ』や『ダイ・ハード』にない面白さである。

何と言っても、ロック様は、燃ゆるビルにいる家族を助ける為に、都合よく隣に聳え立つクレーンを登る。これはポスターや予告編でも最大の見所となっているのだが、何故かロック様はエレベーターで登らず、クレーンの側面をよじ登り始めるのだ。90階以上ある位置まで鉄骨を登る。それも物凄い速度で。もはやどうかしています。今までも家族の為なら巨大地震があろうとも死ぬ気で正面突破していたロック様ですが、今回は目つきが明らかにおかしい。もはやFamily…Family…と囁きながら全力疾走するゾンビの様な狂気がそこにはあります。これぞ、ブンブンの観たかったロック様!そして、もはや映画は物語ることを諦め始め、SASUKEに徹し始める。窓ガラスは建築基準法なんかなかったかの様にいとも簡単に割れ、外にむき出しになったタービンの様なものがそのままロック様が乗り越えるべきアトラクションに化ける。

そんなアトラクションを、筋肉頭が義足やロープ、みんな大好きダクトテープを使って攻略していく。熱い!面白い!もやはお祭りお祭りわっしょいわっしょいな作品でした。まあテロリストの動機がショボすぎるとかそういう話は置いといて、仕事疲れを癒してくれる作品です。是非劇場でウォッチあれ!

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