パシフィック・リム:アップ・ライジング(2018)
Pacific Rim: Uprising(2018)
監督:スティーヴン・S・デナイト
出演:ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、
ジン・ティエン、ケイリー・スピーニー、
菊地凛子、新田真剣佑(真剣佑)etc
評価:30点
GW、母親が「映画観にいこ♪」というもんだから、『君の名前で僕を呼んで』に連れて行こうとしたのだが、「ゲイ映画でしょヤダ」と断られる。甘美な愛の物語だと力説したが、ダメだったので、やむなく『パシフィック・リム:アップライジング』にした。前評判で、酷い、今年暫定ワーストとの声を聞いていて不安だった、、、
『パシフィック・リム:アップ・ライジング』あらすじ
KAIJYUとの死闘から10年、死闘の末亡くなったスタッカーの息子ジェイクは、父に歯向かうかのように自由気ままに生きていた。しかし、ある日イェーガーエンジニアの少女と出会ったことから、KAIJYUとの戦いに巻き込まれていく…えっ!モブキャラしかいないのだが…
、、、なるほど、、、酷かったいや少しは擁護しておこう。大傑作だった前作の不満点は改善されている。暗くて折角のアクションが映えない問題は、徹底的に晴天下&ロボットの強烈なカラーデザインでもって描くことで改善されているし、この手のKAIJYU映画、ロボット映画で軽視されがちな、逃げ惑う市民、市民の目から見る破壊の凄惨さをしっかり見せてくれる。
もはや日本ちゃうやんと思う程の日本描写、看板で日本語だったのが《漫画喫茶》と《パチンコ》ぐらいしかなかったり、頭皮が薄い人のように大木が閑散と苦し紛れにそびえ立つ樹海の上であり得ないほど活性化されているMt.FUJIも、あそこまでサービス精神旺盛で描かれたら、許せてしまう。憎めないのは確かだ。
しかしながら、あんまりにもオザナリ且つワケワカメな展開に頭を抱えた。本作は続編なので、前作観ていないとダメかと言われたら、そんなことはない。前作観ていても訳がわからないと答えるだろう。
何故、訳がわからないのか?それは、この続編。通常なら3や4あたりでやるような内容だからだ。前作で犠牲的な死でもってKAIJYUを倒した男の息子(ジョン・ボイエガ)が主人公だ。彼は、父に歯向い、軍に入らずスラム街で自由気ままに生きている。
そんな彼が、いきなりロボットバトルに巻き込まれ、軍に逮捕される。そして、いきなり「ひよっこ共を育てろ」と若者パイロット集団の教官を任されるのだ。
この時点で常軌を逸している。しかも、別に軍とはそこまで関わりのないエンジニアの少女が何も試練なしに、若者パイロット集団と一緒に訓練を受け始めるのだ。なんか本作の前に別の作品あったのではと思う程の欠落っぷり。富澤たけしもビックリ「ちょっと何言ってるか分からない」展開が襲いかかってきた。まあ、これは許そう。『スター・トレック』だって似たような感じだったし、よくあることじゃない。
きっと、フーテンだったボイエガが若者を育てるうちに父の気持ちが判る話だろう。
しかし、そんな予想は《悪い意味》で裏切られる。ボイエガは部下の教育そっちのけで、我は、我はと謎の反勢力ロボットと戦い始めるのだ。しかも、ボイエガが凄いパイロットだった描写なんてものはないのだから、「よく、いきなり使いこなせるね」と思わずにはいられない。
では、若者パイロット集団はどうなのか?全員モブキャラである。千早を、カルタを棄てパイロットになったあのイケメンもほとんどセリフがない。まあ日本人だからな、、、と思ったら、ほぼ全員全く活躍していないではありませんか!
そして、『パシフィック・リム』は映画史上エポックメイキングな2人同時操作、シンクロ率がモノをいうのに、全くもってその必要性を感じさせない。終いには、ボイエガ一人でイェーガーを動かそうとしているではないか。しかも結構動けることをそこで証明してしまっている。また、仲間との軋轢→和解のプロセスが表面上だけで、ロボットバトルシーンにすら影響を及ぼさないので、もやはボイエガとエンジニアの少女だけの話でいいじゃんと思ってしまった。
なので、結果として酷い、今年ワーストレベルにアウトな作品だと感じました。
ジン・ティエンって熊井友理奈に似ているよね
中国人実業家役のジン・ティエンが誰かに似ているなーと思ったら熊井友理奈でした。実際に写真を見比べると似ているな、、、 pic.twitter.com/mbW3C7XIyg
— che bunbun (@routemopsy) 2018年4月30日
重要な中国人実業家役のジン・ティエンが誰かに似ているなと思ったら、王様のブランチに出ている熊井友理奈でした。
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