ストップ・メイキング・センス(1984)
STOP MAKING SENSE(1984)
監督:ジョナサン・デミ
出演:トーキング・ヘッズ
評価:80点
先日「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ監督が亡くなった。それを受けて、ブンブンは自宅でジョナサン・デミ追悼特集をしている。Netflixで今回1970年代後半~1980年代に注目されたバンドトーキング・ヘッズのライブ映画「ストップ・メイキング・センス」を観たぞ!これがとんでもなく大傑作でした。
「ストップ・メイキング・センス」概要
ポスト・パンクの代名詞トーキングヘッズの爆走するライブを丸ごと90分魅せたライブ映画。トーキング・ヘッズに没入必至!
トーキング・ヘッズはほとんど知らなかった。それこそパオロ・ソレンティーノの「きっと ここが帰る場所」の主題歌(原題のTHIS MUST BE THE PLACE自体が、トーキング・ヘッズの楽曲名)になっているぐらいの知識です。話は少し脱線しますが、この「きっと ここが帰る場所」でバンドがライブで主題歌を歌うのだが、この演出がメチャクチャ格好良くって、一時期何度もそのシーンだけ観ていた時期があります。話自体は可もなく不可もないって感じでしたが、そのライブシーンを観るだけでも一見の価値ある作品です。
閑話休題、トーキング・ヘッズ素人のブンブンが本作を観た感想はずばり…
It made me crazy!
iPhoneにLife During Wartimeを秒で曲を入れる程私を夢中にさせた。
ボーカルが、ベースが、ドラムが、バックコーラスが一曲ごとに増えていく。
そして、「セッション
」のラストさながらトーキング・ヘッズのドープで熱い魂感じる熱きパフォーマンスに釘付けになる。
確かに、本作はライブ映画としては失格かもしれない。バックステージの様子や過去の振り返りなんてものはなく、単純にトーキング・ヘッズのライブを映しているだけでライブドキュメンタリーとしての付加価値は0に等しい。
ただ、ジョナサン・デミはトーキング・ヘッズ初心者に彼らの演目の凄さを伝えようとしている。例えば、客席の歓声の音を最小限にし、ライブを邪魔しないようにする。撮影者の存在を主張しない程度に、しかしライブの熱気を最大限伝えられるようなカメラワークをしている。
つまり「ストップ・メイキング・センス」はサイコーです。トーキング・ヘッズも監督もハイセンスの塊であった。
P.S.
「ストップ・メイキング・センス」にど嵌まりしたブンブンは、後日、池袋の新文芸坐にて行われた「ストップ・メイキング・センス」スタンディング強制上映
に参加してきました。サイコーでしたよ♪
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