第73回ヴェネチア国際映画祭作品リスト次々発表
ベルリン、カンヌと並ぶ世界三大映画祭の
一つイタリアで行われるヴェネチア国際映画祭。
今年は8/31(水)~9/10(土)の開催となっている。
今年はイエジー・スコリモフスキに
生涯功労金獅子賞
が決まりブンブンのテンション
アゲアゲだ!
8/20(土)ヒューマントラストシネマ有楽町
にて公開。
そんなヴェネチア国際映画祭の
出品作品が日本時間の7/28(木)夜に
発表された。
日本からは妻夫木聡、満島ひかりが
出演する石井慶監督作「愚行録」が
オリゾンティ部門に
出品されることが決まった。
オリゾンティ部門とは
「先進的・先鋭的作品」が
競い合う部門で、
カンヌ映画祭における
「ある視点」部門みたいなもの。
過去には塚本晋也監督「KOTOKO」
がグランプリを受賞している部門である。
ってことで、作品リストと概要を
いつも通り発表していきます。
(ブンブンのつたない英語力と
フランス語力で情報を拾って
書いているので
もしかしたら間違っている
かもしれません。
その時はすみません…)
もくじ
コンペティション部門
今年のコンペティションで
ブンブンが注目している作品は3つあります。
一つ目は、「セッション
」でカンヌだけでなく、
アカデミー賞までもを混乱に陥れた
新鋭監督ダミアン・チャゼルの
ミュージカル「ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)」。
二つ目は、ファッション・デザイナーである
トム・フォードが「シングルマン」
以来の監督作第二弾「夜行性の動物たち
(Nocturnal Animals)」。
そして三つ目は、
「母の身終い」
「ティエリー・トグルドーの憂鬱
」
と密かにシネフィルの間で
話題になっている
フランスの新鋭ステファヌ・ブリゼ
の「ある人生(UNE VIE)」。
この三つはどう賞に絡んでくるのか?
また、最近映画祭で賞を獲るケースが
多い移民系映画はあるのか?
新参者の動向はどうか気になる
ところです。
ってことで、コンペ出品作を紹介していくぞ~
THE BAD BATCH
↑「ザ・ヴァンパイア」予告編監督:アナ・リリ・アミアプール
出演:キアヌ・リーヴス,ジム・キャリー
「ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女」
でデビューを飾ったA・L・アミアプール
の新作。
テキサスの荒野の人喰い族の集落で
巻き起こる、ディストピアな
愛の物語。
UNE VIE
↑日本8/27(土)公開「ティエリー・トグルドーの憂鬱」予告編
監督:ステファヌ・ブリゼ
出演:ジュディス・シュムラ、
ジャン=ジエール・ダロザン
「母の身終い」
「ティエリー・トグルドーの憂鬱」
で話題のS・ブリゼ監督最新作。
1819年のノルマンディー。
ペルチュイ・デ・ヴォーの
ジャンヌは箱入り娘。
縁組みでジュリアン・ドゥ・ラマール
と結婚させられるが、
彼はケチで残忍で気まぐれな酷い男。
ジャンヌは幻想に逃げるようになり…
ステファヌ・ブリゼ監督
初の本格歴史劇のようですね~
LA LA LAND
監督:ダミアン・チャゼル出演:ライアン・ゴズリング、
エマ・ストーン、J・K・シモンズ
「セッション」でアカデミー賞を荒らした
ダミアン・チャゼルの
しっとりとしたミュージカル。
LAに出てきた駆け出しの女優と、
生意気な天才ピアニストの
恋の駆け引きを描いた作品。
予告編を観ると、
ジンジャー・ロジャース×
フレッド・アステア時代の
ミュージカルや
ウディ・アレンのロマンチックコメディ
を思わせるテイストが特徴的。
「セッション」や、監督が脚本で
参加した「グランドピアノ
」からは
180度変わった、じっくり
聴かせる音楽劇が楽しめそうです(*^_^*)
THE LIGHT BETWEEN OCEANS
監督:デレク・シアンフランス出演:マイケル・ファスベンダー、
アリシア・ヴィキャンデル
「ブルーバレンタイン」
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」
と鬱映画を生み出した新鋭監督の新作。
M・L・ステッドマンの「海を照らす光」を
基にした作品で、
第一次世界大戦後のオーストラリアを
舞台に、救命ボートで流されてきた
赤ん坊を育てた夫婦の前に
その赤ん坊の母親が現れ
葛藤を抱くという内容。
これまた、ハードですねぇ~
EL CIUDADANO ILUSTRE
監督:MARIANO COHN, GASTÓN DUPRAT出演:Oscar Martínez, Dady Brieva
アルゼンチン・スペインの合作映画。
ノーベル文学賞受賞作家
ダニエル・マントヴァーニが
小説の舞台にもなったサラスという
町から招待されたのだが、
何故かお忍びでサラスに
向かうことにし…
どうやら喜劇らしいのだが、
ちょっぴり勉強が必要な
映画っぽいです。
SPIRA MIRABILIS
監督:MASSIMO D’ANOLFI, MARTINA PARENTIスピラミラビリスというオーケストラを
追ったドキュメンタリー。
ANG BABAENG HUMAYO
(THE WOMAN WHO LEFT)
監督:ラヴ・ディアス
出演:Charo Santos-Concio,
John Lloyd Cruz
東京国際映画祭で作品選定ディレクター
矢田部吉彦が注目しており、
「北 (ノルテ) ― 歴史の終わり」
「昔のはじまり」といった
4時間、5時間越えの作品も
実際に東京国際映画祭で
上映してくれるほど
今のアジアを代表とする鬼才
ラヴ・ディアス監督最新作。
この監督の作品はとにかく長く、
今回も例外なることなく226分だ!
矢田部さんは恐らく観るであろう、
いや、もう既に東京国際映画祭で
上映できるよう準備しているかも
しれない。
あらすじは僅かにしか公開されてないが、
「真の終身刑として活きるHoracia Somorostro
の物語」だそうです。
矢田部さんが226分頑張って観て、
感想を述べるまで、
謎のベールに包まれていそうですね。
LA REGIÓN SALVAJE
監督:アマト・エスカランテ
出演:Ruth Ramos, Simone Bucio
「エリ」 でカンヌ国際映画祭
監督賞を受賞したアマト監督の
SFラブストーリー。
隕石が落ちたせいで
自然環境が変わってしまった
メキシコのバヒオを舞台に、
二人の若いカップルが
サバイバルしていく話。
NOCTURNAL ANIMALS
監督:トム・フォード
出演:ジェイク・ギレンホール、
エイミー・アダムス
グッチのイメージを変え、
イヴ・サンローランの
クリエイティブ・ディレクター
にも就任したファッション・デザイナー
のトム・フォードが
「シングルマン」に続く
映画監督作品第二弾を発表。
オースティン・ライトの
「Tony and Susan」の映画化。
20年前に別れた夫から、
「夜行性の動物たち(NOCTURNAL ANIMALS)」
という小説の原稿が送られてくる。
妻子を殺された大学教授
の悲劇から、
元夫の意図を探っていく
ミステリーサスペンスである。
PIUMA
監督:ROAN JOHNSON出演:Luigi Fedele,
Blu Yoshimi Di Martino
ロンドンに生まれ、
現在はイタリアに住んでいる
日本ではまだ無名の
ローン・ジョンソン最新作。
フェローとケイトの平均的な
カップルの悲劇。
誰にでも降りかかる
カップルの危機を描いた話。
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