“Ç”フランス映画「穴 Le Trou(1960)」危険過ぎて冷や汗脱獄映画

穴(1960)
Le Trou(1960)

壁

監督:ジャック・ベッケル
出演:ジャン=ケロディ,
フィリップ・ルロワetc

評価:75点

最近、映画好きから
フランス映画の「穴」を
すすめられる。
脱獄映画なんだけれど、
ひと味違うとのこと。
ってことで、TSUTAYAで借りてみた。

「穴(1960)」あらすじ

刑務所で毎日段ボールの組み立てを
している4人の囚人。
彼らは、密かに脱獄の
準備をしていた。
そんな中、5人目の男が
収監され…

だっ大胆過ぎる!

本作は、脱獄映画史上
最も大胆な工事をします!

なんたって、刑務官がすぐそこで
見回りしているのに、
囚人たちは
ガン!ガンッ!ガン!ガンッ!
と床に穴を空けているのだ。
バレルぞ!バレルゾ!
バカかと思ってしまう。

しかし、重厚で計算された
撮影で全くバカっぽく見えず、
非常にハラハラどきどき
させられる。

そして、「アルカトラズからの脱出」
を思わせる穴を掘ってからの
「先」をもこれまた重厚に
魅せてくる。

牢屋の穴から、
地下水道を探しだし、
穴を空けようとする。
しかし、定期的な見回りに
備え、一定時間で
水道から牢屋に帰還
しなければならない。

その限られた時間での
工事、そして最後まで
手汗握るトラブルの
数々に観ている方は
熱くさせられるのだ!

なるほど、
脱獄ものもある程度の
間抜けさが必要なんだなと
痛感させられました。

てっきり、
「大脱走」のように
緻密に完成された脱出劇
こそ素晴らしい映画だと
思い込んでいたのだが、
「穴」のような間抜けさが
いいアクセントになっている
映画もあるんだなと
感じました。

ところで「穴」と言えば

ブンブンの世代だと、
ルイス・サッカーの
児童小説の「穴 HOLES」の方が先に
頭に浮かぶ。

野球選手の靴を盗んだとして、
荒野の更生施設に送られ、
毎日無意味に穴を掘らされる
羽目になった少年の
青春サバイバル小説で
ディズニーに映画化されている。

正直、今観ると児童虐待
過ぎだろうとは思うのだが、
過酷な環境で芽生える
友情にカタルシスを
感じる作品だ。

また、小説が読みたくなりましたよw

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