“Ç”「SHOAHショア」9時間半で明かされるナチスの諸悪※上半期ベスト同時公開

SHOAH-ショア-(1985)

ショア

監督:クロード・ランズマン
出演:ホロコースト関係者

評価:90点

ブンブンの上半期ベスト
の作品は「サウルの息子」

である。
アウシュビッツ=ビルケナウ収容所
で働かされたユダヤ人に
よる壮絶な同族殺しを
主観に近いカメラワークで
描いたトンデモ映画だ!

しかし、ホントウにブンブンは
ホロコーストを理解しているのか?
ということで、今回Amazonで
9時間半に及ぶホロコースト関係者
を追ったインタビュー集
「SHOAH-ショア-」を観たぞ!

「SHOAH-ショア-」概要

「ショア」:ヘブライ語で災厄、冒涜、絶滅
通常、ホロコーストやナチス関係のドキュメンタリーは
1940年代の映像と組み合わせて描く。
しかし当ドキュメンタリーでは、
関係者の証言のみ、
さらに音楽不使用で
惨事と向き合う。
なんと映画史上屈指の長さ
9時間半で綴られるインタビュー集だ!

トレブリンカ収容所の方が鬼畜!

本作では、通常のドキュメンタリーや
劇映画では知られない側面の方による
証言が多数収められている。

例えば、無数のユダヤ人を
収容所に運ぶ汽車の運転手
運転室からも強烈な臭いと
ユダヤ人の叫びが聞こえて
来るため、アルコールを
飲みながら運転しないと
やっていけない(飲酒運転やん!)
とのこと。しかも、運転手の
給料にアルコールが含まれている
とのこと。

また、ゲットーの管理人
証言も強烈だ。
ゲットーでは物乞いが発生するのだが、
食料よりも金をせびられるとのこと。
なんと、その金を家賃に充てる
からだそうだ。
あれっつ、ゲットーの住居って
家賃がかかるの?って思ったら、
徹底搾取の為取られるのだそう。
それで、ゲットーの道ばたには
餓死者が多数転がっていたそうだ。
結局、食事を取ってもいつ
のたれ死ぬか判らないのなら、
せめて室内で死にたいとのことで、
お金をせびるユダヤ人がいたそうだ。

このように、社会科の授業や
テレビの特番でさんざん扱われている
ホロコーストだが、まだまだ
明かされていない真実が数多
あることに気づかされる
ドキュメンタリーとなっている。

特に、収容所といえば
アウシュビッツというイメージが
強いが、本作を観ると
たちが悪いのはトレブリンカ収容所だ。
「サウルの息子」でゾンダーコマンド
としてユダヤ人が、迫害に
荷担させられた事件の規模が
一番大きかったのがこの
収容所と言える。

まさに映画そのままの発言が
飛び交う。
収容所に収容しきれなくなり、
外で燃やした。
灰は川に捨てたなど
次々とヤバイ発言が飛び交う。
中には「死体をかき回せ」
といった耳を疑う収容所
用語まで登場したとのこと。
さらには、ホロコーストの
証拠隠滅のため、
終戦後すぐさま収容所を
取り壊してなかったことに
しようとした悪どさがある。

死ぬまでに観たい映画1001本


でも紹介されている
理由が分かりました。
長いけれど、4日ぐらいに
分けて観ると非常に観やすいので
一生に一度は、特に
上半期ベスト1位に
「サウルの息子」を
もってきたそこのあなた!
必見の作品ですよー
shoahショア

↑特典として、ブックレット
ついているのだが、
これが素晴らしい。
本作にあまりに多く出てくる
関係者の名前とポジションをまとめて
くれたり、「ショア関連年表」が
掲載されてたりするので
復讐にもばっちりだ。

ブンブン上半期ベスト

もう2016年も折り返し
とのことなので、上半期ベストを
発表します。劇場公開作、
邦画洋画含めての発表です。
詳しい感想は、
タイトルをクリックして
リンク先に飛んでください。
今年は、やけに邦画の
シネコン向け映画の
レベルが高いでござる!

1.サウルの息子

2.FAKE

3.ちはやふる

4.映画 遊戯王
THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

5.リリーのすべて

6.帰ってきたヒトラー

7.ヒメアノ~ル

8.ヘイトフル・エイト

9.ロブスター

10.アイ・アム・ア・ヒーロー

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