ホーリー・マウンテン(1973)
THE HOLY MOUNTAIN(1973)
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、
ホラシオ・サリナスetc
評価:85点
今年のカンヌ国際映画祭の
監督週間でカルト映画の
巨匠アレハンドロ・ホドロフスキー
の新作「エンドレス・ポエトリー」
が公開される。
「ホドロフスキーのDUNE」
「リアリティのダンス」公開時に
親睦を深めた
アップリンクの浅井隆が
プロデューサーとなって、
クラウドファンディングを
成功させて作った作品。
家族の反対を押し切って詩人に
なろうとしたホドロフスキーが
ボヘミアンサークルに同行した
時の思い出を息子に演じさせた
意欲作だ。
「エンドレス・ポエトリー」
公開記念ということで、
今回彼の「ホーリー・マウンテン」
を紹介するぞ!
「ホーリー・マウンテン」あらすじ
キリストに似た風貌の男が、謎の塔に潜入し、
白い魔道師と対決するものの
敗北してしまう。
彼に洗脳された男は、
世界の超人たちと
不老不死になれる
「ホーリー・マウンテン」
を目指すのだが…
Don’t think,Feel!!!
本作は最近まで、
VHSでしか、しかもTSUTAYAの
高田馬場店ぐらいでしか
レンタルできない代物でした。
しかし、デジタルリマスターの
DVD,ブルーレイが出たことで
幻の作品が入手できる環境が
整いました!
ブンブンは先日シネマトゥデイ
さんから、アカデミー賞予想的中
によりAmazonギフトカード1万円分を
頂いたので、サントラと
共に購入したぞ!
さて閑話休題。
本作はまじめに観ると非常に難解である。
故に、一度目は頭を空っぽにして
観ることをオススメします。
なんたって、本作は
エキゾチックなヴィジュアルを
楽しむ作品だからだ。
排泄物を金に変える錬金術や、
○ックスマシーンをイかせると
赤ちゃんロボットが生まれる、
草を食べてトリップ状態に
なるといった様々な超常現象。
よく映像にしたなと思う
描写だらけだ。
だからこそ、最初は
ヴィジュアルを楽しむようにしよう。
解説:主人公は?
冒頭30分ぐらい、ほとんど
台詞がなく、キリストの
風貌をした男が彷徨う
描写が延々と続く。
ブンブンの解釈だと
彼は7つの大罪を
体現した男
だと言える。
金の亡者で、モノは盗む。
キリストの身体をむさぼり
食う(よく教会で、
キリストの身体を食べる
という儀式が行われるが、
露骨すぎて笑える)。
「暴食」「色欲」「強欲」
「憂鬱」「憤怒」「怠惰」
「虚飾」「傲慢」
を30分間ですべて描いているのだ。
そして、塔で「強欲」により
白い魔道師から宝を
奪おうとするものの敗北、
彼が男の罪を浄化したことで
男は更生する。
そして、更生させた代わりに
超人たちとホーリー・マウンテン
に行くよう命令する。
なんか、助けたお礼に
キリスト教徒になれと
言っているような感じが
見受けられた。
そして魔道師から超人紹介
がされるのだが、皆7つの
大罪のどれかを背負っている
人だ。しかし、すべての罪を
背負った主人公に比べると
しょぼい印象を受ける。
ラストについて
本作は、ラストがあまりに
投げやりなことで有名だ。
未見の方は是非観て
確認して欲しい。
あまりに酷くてすばらしい
エンディングには何も
言えなくなるであろうw
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