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“Ç”2010年代スピルバーグ映画最高傑作「ブリッジ・オブ・スパイ」アカデミー賞狙える?

“Ç”2010年代スピルバーグ映画最高傑作「ブリッジ・オブ・スパイ」アカデミー賞狙える?

ブリッジ・オブ・スパイ(2015)
BRIDGE OF SPIES(2015)

ブリッジオブスパイ
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランスetc

評価:80点

アカデミー賞戦が始まっている。
今年の作品賞は強い作品が勢揃いで読みにくい
状況となっている。今年の大穴候補として名が
挙がっているのがスピルバーグの「ブリッジ
・オブ・スパイ」だ。
アカデミー賞作品賞を獲るために通過すべき
チェックポイントである、
全米プロデューサー組合賞
ノミネート作品に「キャロル」
「ルーム」を押し切って
滑り込んだのだ。
そのラインナップは下記の通りに
なっている。
「スポットライト 世紀のスクープ」
「ブリッジ・オブ・スパイ」
「マッド・マックス/怒りのデス・ロード」
「ブルックリン」
「レヴェナント:蘇りし者」
「エクス・マキナ」
「オデッセイ」
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
「ボーダーライン」
「ストレイト・アウタ・コンプトン」

この賞で作品賞を獲った作品は
アカデミー賞を制する(「バードマン」や
「アーティスト」等該当)と言われている。
今年は、「スポットライト」と「マッド・
マックス/怒りのデス・ロード」

が一騎打ちを行うようだが、
「レヴェナント:蘇りし者」と「ブリッジ・
オブ・スパイ」「オデッセイ」が
後ろを狙う構造が出来上がりそうだ。

さて、そんなスピルバーグのシリアス
ドラマ、ブンブン正直
このジャンル苦手だか観てきたぞ~

コーエン兄弟が饒舌さ制御!
仕事人涙なくして観られない

…ビックリした。いつもスピルバーグの
シリアスドラマは饒舌で音楽を
ガンガンかけるので、
ヨーロッパ映画好きなブンブンは
五月蠅いと感じてしまうのだが、
今回は違った。

冒頭、ソ連のスパイがFBIから逃れる
5分ぐらいの逃走劇。
無言で展開される。
スパイとしておしゃべりは失格だ。
静寂の中、淡々と仕事する
プロとしての仕事の感触を
しっかり描いているのだ!

今回はいつも以上に演出に力を
入れていることがよく分かる。
なんたって、毎回脚本家を変えている
スピルバーグが今回相手に選んだのが
コーエン兄弟なのだ!
本気度が違う!

そして、ストーリーも四面楚歌の中、
孤軍奮闘したことのある仕事人が
観たら涙なくして観られない内容に
なっている。

ある日、アメリカの弁護士の男が
「ソ連のスパイの弁護をしてくれ」
と仕事を押しつけられる。
冷戦下だから、弁護すると
アメリカ国民から非難殺到を
免れない。しかし、彼は弁護の
プロとして調査を始める。

そしてやがて、事態は悪化し、
「その捕虜を使って、
東ベルリンに行って、
ソ連に捕まっているアメリカ兵と
交換してほしい。ついでに、
東ドイツに捕まったアメリカ人留学生
も救出してきてね☆」
と重たい任務をしょってしまう。

家族には内緒で、その危険すぎる
ミッションにつくのだが、
もうトム・ハンクス扮する
その男が可哀想すぎて泣けてくる。

明らかに無理な条件だが、
愚直に説得をし、
プロとしての力を最大限発揮する、
その様子に熱くならないワケがない!
雪が積もるいかにも寒そうな
東ベルリンが舞台だが、
そんな雪も溶かしてしまうようである。

本作は察した人もいるとは思うが、
「リンカーン」同様「説得映画」だ。
いかに手回ししとくか、
コミュニケーションテクニックで
困難を乗り越えていくかを描いているが、
脚本がコーエン兄弟だけあって
五月蠅すぎずメリハリのある
脚本捌きであった。

ちょっとギャグが余計な気がしたが、
これは2010年代のスピルバーグ
映画の中で最高傑作と言えよう!

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