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“Ç”【ネタバレ】タランティーノ絶賛「イット・フォローズ」、ホラーのくせに難解?謎に迫ってみた…

“Ç”【ネタバレ】タランティーノ絶賛「イット・フォローズ」、ホラーのくせに難解?謎に迫ってみた…

イット・フォローズ(2014)
IT FOLLOWS(2014)

イットフォローズ
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
出演:マイカ・モンロー、キーア・ギルクリストetc

評価:60点

カンヌ震撼、タランティーノ仰天、
アメリカを驚天動地させたホラー
映画「イット・フォローズ(それがついてくる)」
が遂に日本上陸!
なんと、「ブリッジ・オブ・スパイ」や「ピンクとグレー」
に負けないぐらい満席続出の良い出だしでした。
しかし、本作はカンヌ出品作品だけに
ただのホラー映画ではない。
町山智浩曰く、アメリカ人の間で議論が
白熱し、タランティーノですら監督の
意図しない解釈をしてしまうほど難解だったりする。
そんな「イット・フォローズ」の世界を
読み解いていくぞ~

“それ”が追いかけてくる,,,
「イット・フォローズ」のあらすじ

「リング」は「呪いのビデオ」を他人に見せることで、
貞子からの恐怖を免れることができた。
「イット・フォローズ」では「セックス」が
恐怖から脱出する鍵だ。

あるエロい身体をした女子大生が、
男とデートしセックスをする。
しかしセックスを終えた途端、
男から「あるものから逃れるためにお前とセックスした。」
と告げられる。どうやら「それ」は4つのルールで
人をじわじわと追い詰めるらしい。

1.「それ」は姿形を変えてゆっくり歩いて殺しに来る
2.「それ」はセックスすることで、他人に移すことができる
3.一度感染したら、他人に移そうが「それ」は見える
4.移した相手が「それ」に殺された場合、
「それ」はまた自分を狙いにやってくる

女子大生は友だちと協力し、
車で逃走するがどこまでも、ゆっくりとやってくる
「それ」に疲労困憊し精神がおかしくなっていく…

エイズの話でも女性嫌悪の話ではない…

映画好きならぴんとくるかもしれないが、
「ひょっとしてエイズ等の性病の恐怖をホラーにしたの?」
と感じるかも知れない。
しかし映画評論家の町山智浩曰く、
監督は「エイズの話ではない」とはっきりと言っているとのこと。
また、タランティーノが指摘した「女性嫌悪の話」でもないとのこと。
監督は本作を「生と死と愛の物語」だと言っているとのこと。

そう考えると、あまりに謎すぎる2カ所のシーンが説明つく。
まず注記する点が、ギャルい少女がユニークな形の
Kindle(?)で読書をしているのだが、
その本はなんとよりによってドストエフスキーの
「白痴」
だ。「白痴」は重度のてんかん持ちの
ムイシュキンが好きな女の子に告白するが
彼女は別の男の元へ去ってしまう。
そして再びムイシュキンが彼女に
会った時、別の男に殺された彼女の
骸が残るだけだったという話。

そして、本作のラストシーンを分析すると
これは「ホラー」に見せ掛けて「ラブストーリー」
だったことが分かる。

実は、本作の隠れ主役的ポジションに、
ある「童貞男」がいる。
彼はヒロインのことが大好きで、
彼女のためなら「セックス」で
「それ」を移されても構わない
と思っている。しかし、周りの
チャラ男に比べ、
圧倒的経験不足で、
下手なアプローチをしてしまい
彼女に拒まれてしまう。

あれっあれっ、ムイシュキンそっくり
ではありませんか!
しかも丁寧なことに、「白痴」を読むギャルが
その童貞男のことを「『白痴』の主人公
みたい」とヤジを飛ばすシーンがあることから
確実であろう。

そう、本作は「白痴」を女の子目線から描き、
ハッピーエンドへ繋げた歴とした
ラブストーリーだったのだw

物語の最後でも引用で語られる通り、
一人で恐怖するのではなく、
本当に愛している人、信頼している人
と恐怖を分かち合い、
同士で困難を乗り越えていくことを
謳った作品なのだ。
てっきり、「セックス撲滅映画」かと思いきや、
「相手をしっかり選ぼうね」っていう意味合いの
方が大きいようですな。

ホラーとしてみると…

とは言え、ホラーとして観ると
微妙なところが多く「惜しい!」と
落胆してしまうところも多い。

確かに、ゴブリンを彷彿させる
絶妙な音楽の使い方。
そして、ユニークな設定。
「ボディ・スナッチャー」や
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を
思わせるメチャクチャ怖い古典ホラーの
要素の織り交ぜ方はピカイチだ。

しかし、ホラー映画としては失格な
驚かせ方が「音」に頼りすぎている点
致命的である。正直分かっているのに、
焦らしまくって「音」で「さあ驚け!」
と言わんばかりとするのは少々傲慢である。

また、プールでのシーン。
折角、アイロンやテレビなど持ってきているのに、
感電のひとつやふたつあってもいいんじゃないの~
折角攻撃のバリエーションが増やせる見せ場
なのに地味に終わって消化不良でした。

本作観て消化不良起こしたら、
似たような精神ホラー「ババドック」
を観たらいいとおもいますよ~

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