2015年第89回キネマ旬報ベストテン日本映画部門
さて、映画ファン毎年お待ちかね、
キネマ旬報ベストテンが発表されました!
邦画はミニシアター系が多く、
ガチの娯楽作品は入りにくいのだが、
今年は「海街diary」「ソロモンの偽証」と
万人受けの娯楽作品が入る。
そしてまさかの「GONINサーガ」が
6位と「きみはいい子」を倒したりと
面白い年でした。とは言っても、
毎年疑問符が上がる作品が何本も
変な順位でランクインしたりするのを
考えると非常に納得のいく順位と
なっていたと言えよう。
それでは順位と数言コメント
していきます。
※青下線をクリックすると各作品のレビューが観られます。
1.恋人たち
今回、ブンブンがキネマ旬報1位上映会を見送った原因となった作品。いや、凄いよ!実際ブンブンも2015年のベスト1位にした。
しかし、辛すぎる。タイトルに似つかわしくない地獄絵図だ!
これで洋画が「神々のたそがれ」だったら…と思い諦めました。
とはいえ、ここまで作家の血と涙を見せつける作品は
後にも先にもなかろう。「お盆の弟」の比ではない。
2.野火
塚本晋也の本気は市川崑を超えたと映画人の間で囁かれた。
インディーズだから作れたタッチは短い上映時間でも
十分映画人を地の底まで陥れる。
3.ハッピーアワー
3時間を超えると比較的キネマ旬報ベストテンにランクインしやすい傾向があるが、
本作はインディーズ映画として
紛れもない傑作だ。
5時間のうち、各山場が非常に狭い空間で話が展開する。
飲み会やエクササイズ教室など、即興としか思えない
でも次々と謎が開示され観る者を惹き付ける
演出に心を奪われた。主演4人と監督に拍手である。
4.海街diary
ブンブンは、正直ダメでした。最近バラエティ番組で多い、
日本凄いでしょプロパガンダ臭が強すぎだったからだ。
5.岸辺の旅
キネマ旬報ベストテンは評価する人の年齢層が高いためか、「ペコロスの母に会いに行く」「愛/アムール」といった
ジジイ・ザ・ムービーがよく選ばれる。
死と向かい合った作品は非常に好まれるのだが、
本作は紛れもなくこのパターンだ。黒沢清の癖ある
撮影、ブンブンは苦手でしたm(_ _)m
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