EUフィルムデーズ開幕!!
今年もやって参りました、
ヨーロッパ映画大フィーバーな映画祭EUフィルムデーズ。
ヨーロッパはヨーロッパでも普通、日本で観られない
クロアチア、ルクセンブルクといったマニアックな国の
作品まで取り寄せている。
料金
名称 | 料金 |
一般 | 520円 |
高校・大学生&シニア | 310円 |
小・中学生 | 100円 |
障がい者(付き添い原則1名まで) | 無料 |
キャンパスメンバーズ | 無料 |
なんとブンブンが通う法政大学は、
キャンパスメンバーズだったので無料!
本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネート
されたエストニア映画を無料で観られるなんて
嬉しいぞ(*^_^*)
みかんの丘(Mandariinid)
監督:ザザ・ウルシャゼ
出演:Lembit Ulfsak,Elmo Nüganen etc
エストニア映画史上初!
ジョージア(旧称:グルジア)と共同制作した
アブハジア紛争映画。
本年度アカデミー賞、前評判でノミネート
有力候補だった「フレンチアルプスで起きたこと」
を倒し見事ノミネートを果たした今作だが、
観て納得、大傑作でした。
アブハジア紛争によって、アブハジア在住の
エストニア人は自国へ引き返していたが、
数名はその場にとどまりミカンの収穫に励む。
しかし、ある日負傷したジョージア人と
アブハジア人を助けたことから
一触即発の事態になっていく…って話。
シリアスドラマに見えるのだが、
コメディであるのがまた面白い。
ロシア語特有の言い回しなのか、
皮肉で相手をののしり合う。
救助した男は、ジョージア人と
アブハジア人とが殺し合いをしないように
「家の中で殺すな」という。
そうすると、アブハジア人が「外に出たらいいんだな」
と言い、ジョージア人に「一歩でも外に出てみろ、
殺してやる」と言う。そうすると救助した男は
「尿をするべくちんぽを外に出しても殺すのか?」
と罵る。
なんか、落語的でやたらとひねくれた会話劇が
手が込みすぎて会場からも爆笑の声があがった。
そして笑いで緩和するものの、
いつ死ぬかわからない緊迫が常時
ビリビリと張り巡っていて緊張感が
たまらない。その中で呉越同舟、
友情が芽生えていく男たちに
熱くさせられた。
確かに、日本にはあまりなじみのない
且つ複雑を極めた紛争の話故に
日本公開するのは難しそうだが、
ヘイトスピーチ、反韓国・中国で荒れ狂う日本
に住む人は観るべき作品でした。
監督インタビューに挑戦
映画上映後、拍手喝采の空間の中で、
この作品監督のザザ・ウルシャゼさんとプロデューサーである
イヴォ・フェルトの
Q&Aが始まりました。
監督はジョージア人で、これまでに定期的に
映画を制作、アカデミー賞外国語映画賞ジョージア代表に
も選ばれたことがある彼はエストニア出身のイヴォに
見いだされ制作に至ったと言う。
Q&Aでは、日本人でもバリバリ英語で質問して
緊張高まるが、ブンブンも質問してみたぞ。
ブンブン:「この作品では、アブハジアやジョージア、
エストニアの文化・宗教対立を描いた作品ですが、
これを描くにあたり気をつけたこと、参考にしたことは
ありますか?」
今回の通訳が新人(テンパって否定形を
肯定形に訳すケアレスミスが
あり、おっさんにドヤされていた。)なのか、
1分ぐらいもめ始めて焦るブンブン。
1分後彼は語り始めた。
ザザ監督:「この作品は、文化的・宗教的対立の中で
いかに人間らしく振る舞えるかに重点を置くように
したんだ。」
折角、最近ロシア語を学び始めたのだから
最後にスパシーバって言えば良かったのだが、
テンパって言えんかったm(_ _)m
やっぱり、大学の授業内発表もそうだが
大勢の前で語るのは結構緊張するね。
通訳の人みたいにテンパっていても
肝が座った人間になりたいなとブンブンは思った。
そんな「タンジェリン」、5/31(日)
14:00にも上映、しかもQ&A付なので
行ってみてはいかがでしょうか?
「タンジェリン」予告編
日本公開決定!
2016/09/17に
岩波ホールにて公開が決定
しました!
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