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“Ç”アカデミー賞史上最も異色な受賞作「バードマン」

“Ç”アカデミー賞史上最も異色な受賞作「バードマン」

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)

監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン、エマ・ストーン、
ナオミ・ワッツ、エドワード・ノートンetc

「アカデミー賞作品賞は…『バードマン』!」
と聞いた時、正直驚いた。
「6才のボクが、大人になるまで。」じゃないんだ~

根拠として、アカデミー賞作品賞は毎回社会派や
歴史系の作品が獲る事が多く
「ハート・ロッカー」「それでも夜は明ける」
みたいな作品が受賞していた。

確かに「6才のボクが、大人になるまで。」も
あまりシリアス度がない作品なのだが、
今回、こんなアーティスティックでブラックな
コメディ映画が受賞するなんて
衝撃的でした。

久しぶりにTOHOシネマズ シャンテへ…

シャンテ
留学後、久しぶりにシャンテに行ってきました!
最近TOHOシネマズでは、チケットをもぎることが
なくなりブンブンちょっと哀しいが
懐かしかった。そうそう、あのカンジだ。

異色なアート映画「バードマン」

バードマン
いやー冒頭からびびりましたね~
「ゴダールか!」って突っ込みを入れたくなる
文字ワークとジャズ音楽をぶち込んで物語は
スタートする。

んで、「トゥモロー・ワールド」や「ツリー・オブ・ライフ」、
「ゼロ・グラビティ」で魅せたエマニュエル・ルベツキの
舐めるようなカメラワークで圧倒する。

本当に、映像の切れ目がわからない。
どうやって撮ったんだ?ってカットの連続にびっくり。
正直、観る前までは「編集が凄いんでしょ?」と
皮肉ってたが、アレは真似できない。
素人にはできないカメラの切り替えが素晴らしかった。

そして、日本語字幕にまで指示出しする
イニャリトゥの拘りが幸いして
観たこともないような空間がそこにはあった。

俳優人生の鏡

町山智治の解説によると、
この作品は俳優人生とリンクさせる映画とのこと。
主役のマイケル・キートンは「バットマン リターンズ」
の俳優だが、全然それ以後B級映画ばかり出演している。
そんな彼が今回、アート映画に出て新境地を開拓しようとする
様子がまさに「かつては『バードマン』シリーズで
有名だった落ちぶれ俳優が一発逆転を狙って
アート劇で頑張る」様子とリンクする。

また、売れない女優ナオミ・ワッツも役柄で
一発逆転を狙う女優を演じているが、
彼女も元々売れ始めた最初の映画が
「マルホランド・ドライブ」とアート映画だ。

故に、冴えない人々が必死になっている姿が
リアルで応援したくなる。
特に、後半マイケル・キートンが裸で
タイムズ・スクエアを闊歩する
シーンはエールを送りたくなる。

「愛について語るとき我々の語ること」

この作品で役者が演じる作品は、
レイモンド・カーヴァーの
「What We Talk About When We Talk About Love
(愛について語るとき我々の語ること)」。

図書館で予約したのだが、前の人が延滞しまくっているせい
か間に合わず結局未読のまま「バードマン」を観た。

どうやら、この小説はミニマリズム小説の一つで、
飾らないシンプルな作風で演出。
その結果、「愛」について読者に対し残酷に問いかける
作品だそう。

ゴテゴテの装飾、炎とかでキャラクター形成していた
「バードマン」役者にとって、一番難しいジャンル。
僅かなスペース、台詞の中だけで演出しないと
いけない難しい演技に挑戦していたようです。

早く、「愛について語るとき我々の語ること」
を読んでみたいな~
「バードマン」予告編

関連項目

エマ・ストーン主演作「マジック・イン・ザ・ムーンライト」レビュー
ヴェネチア映画祭で「バードマン」倒した映画「さようなら、人類」

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