アカデミー賞賑わすイーストウッド新作「アメリカン・スナイパー」観てきた!
久しぶりにTOHOシネマズ渋谷に
行った。今回は友人と映画観るため、
昨日ネット購入しようとしたら、
朝の段階で15:20の回前から5列目以降
皆売れていて焦った(^^;;
でもD-14,D-15といい席取れたぞ!
当日、「テラスハウス」と共に
満席^o^いい滑りだしですねー
ってことで、監視結果を
報告するぞ!
American Sniper
監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー、
シエナ・ミラーetc
この前、フォーシーズンズの
聴かせる伝記映画を撮った
イーストウッドがいきなり
激しくシリアスな戦争物を
撮り、アメリカで賛否両論。
アカデミー賞にノミネートしまく
っているという問題作。
これから観る人は相当覚悟した
方がいい。ブラピ主演の
「フューリー」がアカデミー賞に
ノミネートしないのも仕方がないと
思うほどリアル。グロすぎて
直視できない程「マジなイラク戦争」
を描いている。
原作はシールズ隊員の自伝
アメリカ最強の軍「シールズ」に
所属していたクリス・カイルの
自伝が原作だ。
彼は最強のスナイパーとして、
アメリカの平和のためイラク戦争で
160人以上殺した。
しかし、彼はPTSDに掛かり
軍を辞めPDSD仲間とリハビリを
行っていたところ、
仲間に殺された。
スナイパーもツライよ
今回、イーストウッドはこの
スナイパーがいかに心が汚されていくか
を描いているのだが、普通の監督じゃ
出来ないような離れ業をやってるぞ!
まず戦争映画において「スナイパー」
とは、安全地帯から敵を殺す為、
正直「セコい」。
故に、映画には向かない主人公だ。
よっぽど、観客をストーリーに
引き込む力がないとアウト。
以前、地雷除去映画「ハート・ロッカー」
がアカデミー賞獲っている以上
ハードルが高い。
しかし、彼は巧みにカメラの標準を
変えることでスリルを演出。
予告編でお馴染みの
子どもを撃つか撃たまいか?
その緊迫、観客にもひしひしと
伝わる。また、まるで本当に
射殺しているかのリアルな
血しぶき描写は目を覆う!
これが戦地、スナイパーも
ツライよって現実を観客に
突きつけました。
イーストウッド、PDSDを描く
ただイーストウッドがマジで
描きたかったのは、戦争帰還兵の心の病
「PDSD」。イーストウッドは映画を撮る際
メッチャ事前勉強するようで、
「硫黄島からの手紙」「ジャージー・ボーイズ」
ときめ細かな演出の作品が多い。
もちろん、この作品も抜かりはなかった。
クリス・カイルが休暇でアメリカに居る時の
彼の仕草一つまで研究し尽くされている。
しかも、さりげなく使ってくる。
例えば、車が通りかかっただけでビクッと
ビビるところ。段々、心が蝕まれていくのを
演出するために、会話で「あなたどうしたの?」
みたいな台詞を入れてこない。
奥さん薄々カイルの異変に気づくのだが、
正体がつかめないっていうのを上手に描いた。
アカデミー賞は…
同じリアリティ路線の戦車映画「フューリー」
を差し置いてアカデミー賞6部門ノミネート、
「フューリー」を無ノミネートへ追いやった
作品。アメリカでは「プライベート・ライアン」を
超えるヒットを出す一方、様々な論争を呼んでいる。
故に、票割れして無冠になると思われる。
さてこの論争、
主に右翼と左翼の対決が熱いようだが、
映画評論家の町山智浩も言っているように
的外れな気がした。
劇中でも「報道されないイラク戦争」と
妻に悩みや戦地の惨状を伝えたいが
心の引き出しに押し込めてしまう葛藤を
強調していたので、別に彼を英雄視
する作品ではなかった。
右でも左でもない、
そんなイーストウッドの渾身の作品。
是非大スクリーンで観てほしいものである。
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