Jimmy’s Hall
監督:ケン・ローチ
出演:バリー・ウォード,
シモーヌ・カービーetc
ついに2014年、カンヌコンペ作全制覇!!
いやー、長かった。
去年の留学行く直前に見た
「二つ目の窓」
から始まり早半年。
毎年、必ず日本未公開作が
出現する
カンヌ映画祭の
コンペティション作品群。
「2014年」制覇なり♡
個人的にはグザヴィエ・
ドランの「MOMMY」が
サイコーに良くって
(パルムドール獲った
トルコ映画も悪くない)、
何よりも新人監督が
相次いで快進撃な
作品を放っていたので嬉しい。
大外れは、アトムエゴヤンの
新作ぐらいで
基本的にハイクオリティ
でしたぞ。
さて、2014年カンヌ
映画祭コンペティション作
トリを飾るのは
ケンローチの新作です!
「自由」が問題視される今に
ところで
最近、シャルリー・エブド社
襲撃事件や
それに伴う表現の
自由に対するデモ、
北朝鮮を扱ったブラック
コメディ「THE INTERVIEW」
上映中止騒ぎと
「表現の自由」に関する問題が
世界で注目を集めている。
日本でも右翼が騒いだ
せいで日本公開未定になった
「UNBROKEN」問題や、
ISISの脅迫に対抗して行われた
クソコラグランプリと
「表現の自由」について
熱く議論されている。
未来を予言したのか、
たまたまなのか
イギリス労働者階級の
味方ケン・ローチ
が今回放った作品は
まさに「今」への処方箋
になっている。
アイルランドの村で…
今回の作品は1930年代に、
アイルランドの村で
市民と「自由」を
求め戦った活動家
ジミー・グラルトン
の日々を綴っている。
退屈で教会や地主が
支配する村に
「憩いの場」を作ったものの、
アメリカに渡って
しまったジミーが
帰郷するところからはじまる。
1930年と言えば、
世界大恐慌が起きた年。
要するに、ジミーは
アメリカンドリームを
掴もうとし、
失敗。そして戻ってきた
「残念な男」というレッテルが
貼られかねない
存在。故郷で暮らすなんて、
自殺行為だ。
しかし、村の庶民は
その「レッテル」の
存在に気づかず彼に
「またホールを作って!」
と言われる。
ジミーにとっては、
疲れ切っている身体に
また教会との戦いを
始める体力は残っていない。
この時のジミーを演じる
バリー・ウォードの
しなびた雰囲気が
非常に上手い。
戦い、それは犠牲を伴う
さて、本題。
ジミーは、庶民からも
嫌われると
マジで生活出来なくなる
上に正義感が強いので
ホール再建に取りかかる。
そして再び、教会と地主、
警察巻き込んで戦うのだが、
市民は段々
「職が奪われる恐怖」あるいは
「死への恐怖」
で戦いから退き始める。
なんか、コレを見て
「日本」だなと感じた。
日本はネット等で
安倍政権を叩くが、
選挙に行ってないじゃん。
デモにも行ってないじゃん!
陰で悪口言うだけ、
そして皆の味方であるはずの
某政治掲示板サイトの創設者を
批判するなど出る杭を打つ、
ヒットアンドアウェイで
逃げてばかり。
自らが犠牲になることはない。
一方、フランスは例え
テロの被害者になる
恐れがあっても、
あの大規模なデモに出る。
マジで国を買えようとしている。
正直、ブンブンも
パリに行く電車代が高すぎると
フランスから12月の
選挙に参加することはなかった。
ネットでこうやって
映画や物事の感想を述べている点
同類であるが、
一歩でいい、表に出てみよう。
頑張っている人を
頭ごなしに非難
するのはやめよう!
っと、
この映画を観て反省しました。
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