【アニメシリーズ】『かげきしょうじょ!!』2020年代の縦社会魅せてあげます
2021.09.19
chebunbun
今、Amazon Prime Videoで歌劇をテーマにしたアニメが配信されている。その名は『かげきしょうじょ!!』。斉木久美子の同名漫画のアニメ化である。これが、よくある青春キラキラもの、縦社会もののあるあるを次々と覆していく凄まじい作品であった。今や、コンプライアンスが重要視され、今まで習慣として存在していたものがパワハラ、セクハラとして認定される中でいかにして建設的な「高み」を目指す世界を描いていくのか。また、2010年代後半から『ハル×キヨ』、『羽柴くんは152センチ』などといった高身長をコンプレックスとして描く漫画が増えていった一方で、「アイドルマスター」の諸星きらりや「ウマ娘」のヒシアケボノ、「呪術廻戦」の高田ちゃんといった高身長を個性として捉えたキャラクターが次々と生まれていった。現実社会でも、2010年代後半からyoutubeやインスタグラムで高身長を売りにしたり高身長あるある動画でコンプレックスを共有する動きが出てきた。つまり日本において高身長女子の表象に多様性が生まれてくる中で、このアニメが制作されたことは非常に重要な意味を持っているのだ。今回、第11話まで観たのですが、毎回面白いギミックが凝らされていたので語っていきます。