『クリプトズー』天才!キメラどうぶつ園
クリプトズー(2021)CRYPTOZOO 監督:ダッシュ・ショウ出演:レイク・ベル、マイケル・セラ、エミリー・デイビス、アレックス・カルポスキー、ゾーイ・カザンetc 評価:60点 おはようございます、チェ・ブンブンで…
クリプトズー(2021)CRYPTOZOO 監督:ダッシュ・ショウ出演:レイク・ベル、マイケル・セラ、エミリー・デイビス、アレックス・カルポスキー、ゾーイ・カザンetc 評価:60点 おはようございます、チェ・ブンブンで…
沖田修一監督は深刻な内容をゆる〜く描くのを得意としている。『おらおらでひとりいぐも』では話し相手のいない黄昏に生きる老人の終焉を、イマジナリーフレンドとの掛け合いでユーモラスに描いていた。『横道世之介』では突然、「死」が浮かび上がり、『滝を見にいく』では老人が山で迷子になり生死をかけたサバイバルとなる。さて、最新作『子供はわかってあげない』はどうだろうか?田島列島の同名漫画の映画化。私は原作未読で挑んだのですが、これがトンデモナイ作品であった。
昨年、知人から服部正和監督の『FRONTIER』が面白そうだと話を聞いた。予告編を観ると、日本インディーズ映画ながらも『インターステラー』のような壮大なSF映画を彷彿させる世界観に惹きこまれ、観たいなと思っていた。先日、オンライン開催される第22回ハンブルク日本映画祭で配信されると聞いて、急遽観ました。何も知らない方が楽しめる作品な為、紹介するのが難しい作品ではありますが、今後日本映画界に世界と闘える本格SF映画が生まれるのではと思わずにはいられませんでした。というわけで軽めの感想書いていきます。
本作は村上春樹「ドライブ・マイ・カー」の映画化であるが、映画の始まりは肉体を交える度に物語る女を描いた「シェヘラザード」である。この引用に私はしびれた。「ドライブ・マイ・カー」は幾ら戦略的に描かれているとはいえ、2013年時点で「男らしさ/女らしさ」を語る手法に古臭さを感じた。村上春樹の女とはこうあるべき論が批判的に描かれているように見えて、彼の本心なんじゃないかと思うところがあった。
映画では、そういった原作にある「男らしさ/女らしさ」の話を巧みに解釈し、2020年代に相応しい普遍的な物語へと昇華している。
MUBIにオリヴィエ・アサイヤスの『5月の後』が来ていました。1960年代、学園闘争は世界各地で発生していた。そして70年代になると、結局大人や社会によって潰され、「暴力で世界は変えられない」と悟ったのか若者はそれぞれの道を歩み始め、運動は下火になっていった。そんな70年代前半、運動にのめり込んでしまった者のイタさを描いた青春映画だ。その前に、5時間30分にも及ぶテロリストの活躍を描いた『カルロス』を撮ったアサイヤス監督が少し肩の力を抜いて作った、暴力の内側に入ろうとして外側に押し出される者による青春の蹉跌。これがとても面白かった。
夏ですね、大人も夏休みですね。夏といえばバカンス映画ですね。数週間の休暇を取る文化があるフランスでは、毎年のようにバカンス映画が量産されている。カイエ・デュ・シネマの批評家もバカンス映画には目がなく、年間ベストにねじ込む傾向がある。さてエリック・ロメールはもはやおらず、ジャック・ロジエも映画を作らなくなってしまった時代のバカンス映画のスター監督は誰か?恐らく、ギヨーム・ブラックだろう。彼の作品は、ジャック・ロジエ映画に登場する女々しい男の目線でナヨナヨしたバカンス映画を撮る傾向がある。この気持ち悪さが癖になる監督だ。さてそんな彼の新作『À L’abordage』。フランス語で、「搭乗」、「偶発的な衝突」、「船が海岸に近づく行為」を示す言葉とのこと。ワンナイトラブをしてすっかり惚れ込んだ男が、彼女のいる場所に近づく。一緒について行った友人が別の女と邂逅、親密になると言う内容を暗示したタイトルになっているのであろう。ということで観てみました。
猿楽町で会いましょう(2019) 監督:児山隆出演:金子大地、石川瑠華、栁俊太郎、小西桜子、長友郁真、大窪人衛、呉城久美、岩瀬亮、前野健太etc 評価:80点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 フォロワーさんのリ…
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガンが今度はDCで大暴れ!『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』が日本公開されました。予告編観たら面白そうだったので、TOHOシネマズ海老名にやってきました。
2016年に話題となったホラー映画『ドント・ブリーズ』まさかまさかの続編がやってきました。目が見えないのに最強の老人の手によって血祭りに挙げられる若者を描いた異色作。一発芸的面白さを続編はどう乗り越えるのかが課題となってきます。しかし、予告編を観ると主人公はスティーヴン・ラング演じる老人ではありませんか。前作を思い返すと、変態爺さんだった記憶があり、ヒーローに持ってくるにはなかなか難しい状況。いつもであれば公開前にインフルエンサーたちの熱い評がTwitterを賑わせるのですが、それが全く確認できなかった。一抹の不安を抱えて観たのですが、これが厄介な映画でありました。
殺意を持ったタイヤを描いた『ラバー』、語りかける革ジャンを描く『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』と変わった映画を撮り続けるフランスの《クエンティン》ことカンタン・デュピュー新作はハエ映画だった。今年は『GUNDA』、『ジャッリカットゥ 牛の怒り』、『セミマゲドン』と動物映画が熱いのですが、このハエ映画はいかがだろうか。実際に観てみました。