感想

2021映画

【踊らないインド映画】『ジャッリカットゥ 牛の怒り』牛の怒りというよりかは牛のドン引きだよね

2021年は踊らないインド映画を研究対象にしている。友人から、「第30回アジアフォーカス・福岡国際映画祭に面白そうな踊らないインド映画があるよ。」とオススメされたのが『ジャッリカットゥ 牛の怒り』であった。その時は日本公開されなさそうなアクション映画だなぐらいにしか思っていなかったのですが、あのイメージフォーラムことダゲレオ出版配給で日本公開が決まりました。予告編を観ただけで戦慄すら覚える魔界。海外旅行ができない今だからこそ、楽しめるのではと私はこの魔界に足を踏み入れました。

2021映画

『ウィリーズ・ワンダーランド』A FISTFUL OF CAFFEINE TO YOUR KISSER

高級車に乗ってニコラス・ケイジ扮する男が荒野を疾走する。しかし、謎のトゲトラップに引っかかり、タイヤがパンクしてしまう。何故か修理代を払えない彼は廃墟同然となったテーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の清掃を任される。彼はタイマーをセットし、時間になったらお気に入りのエナジードリンクPUNCHを飲み、見つけたピンボールマシンで遊んで、再び清掃に戻るルーティンを構築し、淡々と掃除をしていたのだが、そこにアニマトロニクスの魔の手が忍び寄る。

2021映画

『SUN CHILDREN』マジッド・マジディ子ども修羅場映画が帰ってきた件

『運動靴と赤い金魚』で知られるイランの名匠マジッド・マジディ。『少女の髪どめ』までは日本でもそこそこ紹介されていた監督ですが、ここ最近は全く日本に入ってこない監督の一人である。そんな彼の新作『SUN CHILDREN』が第77回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されました。予告編を観る限り『運動靴と赤い金魚』の修羅場レベルが100倍になった作品だと感じました。最近のイラン映画といえばアスガル・ファルハーディー的閉塞感ものが主流となっていて正直飽きてきたのですが、『ジャスト6.5 闘いの証』や『迂闊な犯罪』といったその停滞を打破する作品が日本でも観られるようになってきてイラン映画に再び光が見えているところ。そこに新たな一打をぶつけてきました。