【夏休み映画】「Virginia/ヴァージニア」コッポラのユニークなホラー

Virginia/ヴァージニア(2011)
Twixt(2011)

監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ヴァル・キルマー、
エル・ファニング、
ジョアンヌ・ウォーリー、
ブルース・ダーンetc

評価:70

フランシス・フォード・コッポラと言えば、「地獄の黙示録」「ゴッドファーザー」で有名だが、最近の作品は?と訊かれるとぱっと作品名が出てこない。Netflixにそんなフランシス・フォード・コッポラの最近の作品「Virginia/ヴァージニア」がアップされていたので観てみました。非常に変なホラーでしたよ!

「Virginia/ヴァージニア」あらすじ

スランプ状態の作家はサイン会の為に寂れた町を訪れる。すると保安官から、町に眠る噂話を聞かされる。興味を持った小説家は、小説のネタにと真相を追う…

変なホラー

本作は、正直全く怖くありません。というよりか、非常に美しい「世にも奇妙な物語」と言った方が良いだろう。2012年カイエ・ドゥ・シネマ ベストテンで3位に輝いているだけあって一筋縄ではいきません。

まず、夢と現実のシーンで演出ががらりと変わる。夢のシーンでは、「シンシティ」か!と思う、一部カラーの白黒映像で描かれる。白塗りの顔のエル・ファニングがヴァル・キルマーを魅了しまくります。

スランプ映画の傑作!

恐らく、本作はフランシス・フォード・コッポラ自身を投影していると言える。「地獄の黙示録」や「ゴッドファーザー」という映画史に残る傑作を立て続けに作ってしまった。それ故に、後世の作品へのハードルが高くなってしまった。そりゃ、重圧で映画も作れなくなる訳。追い込まれた自分を投影すると、フェリーニの「8 1/2」やコーエン兄弟の「バートン・フィンク」のような怪物作が生まれると言われているが、まさにコッポラも例外に漏れず、このような怪物作を作り出した。

語り口はどこかB級陳腐なんだけれども、圧倒的ビジュアルで観客の心を鷲掴みにする。そして、苦しみの末に出来る一冊の大切な本に観客の魂が揺さぶられます。これはコッポラのパーソナルな映画。コッポラが当時抱えていた心の闇に入り込みたい方、そしてエル・ファニング好き必見の傑作と言えよう。

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