山中常磐〜牛若丸と常盤御前 母と子の物語〜(2004)
監督:羽田澄子
評価:70点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
シネマヴェーラにて羽田澄子特集の『山中常磐〜牛若丸と常盤御前 母と子の物語〜』を観てきた。
『山中常磐〜牛若丸と常盤御前 母と子の物語〜』あらすじ
門外不出の12巻、全長150米にも及ぶ絵巻「山中常盤」を横スクロール、アップ、引きなどで撮影し、絵の中の人物が生き生きと動きだすような作品。また、絵巻と実景とフィクションを並列させ、作者と言われる岩佐又兵衛にもスポットを当てる。企画から12年かけて撮りあげた羽田澄子の執念の美術ドキュメンタリー。
物語を呼び醒まして
本作は全12巻からなる山中常盤を扱った作品となっている。平泉や京都の現在を映し、藤原家の物語を解説するパートと実際の巻物をクローズアップさせながら物語を語るパートに分けられている。そのアプローチはストローブ=ユイレ『セザンヌ』を彷彿とさせるものがある。現在のイメージと絵が描かれたイメージを繋げ「見る世界」を捉えていくのだ。絵巻物は同時性を持ったメディアである。単一ないし複数の時間が一枚絵にて凍結されている。だが、我々が巻物を観る時、視点の変更によって時間の流れを脳裏に浮かび上がらせる。映画はそれをメタレベルで行う。凍結された瞬間を凝視のショットでもって時を解凍していくのだ。このアプローチに面白さを見出した。










