おんなのこきらい(2015)

監督:加藤綾佳
出演:森川葵、木口健太、
谷啓吾、井上早紀etc
評価:40点
Netflixで「おんなのこきらい」を観た。
MOOSIC LAB 2014で準グランプリ、観客賞、最優秀女優賞(森川葵)、男優賞(木口健太)の4冠を達成するものの、Filmarks等の評価は結構悪い。果たしてブンブンのお口には合うだろうか…
「おんなのこきらい」あらすじ
ふぇのたすの「女の子入門」から着想を得た物語。顔は美人で男にモテるが性格が最悪の女・和泉キリコは、媚びを売ることで総てを手に入れていたが、自分の媚びに一切動じない男・幸太が現れてから彼女の人生は破滅していく…
リメイクしたら面白いかも
正直、酷いです。
猫かぶりで、はたからみたら不快感しか湧かない女の子の世界を描いている以上、役者の演技は完璧にしないと観客に苦痛と憤怒しか与えないのだが、森川葵以外の役者が大根過ぎて不快感しかない。
また演出面において、猫かぶりの女の子の暗部を魅せる為に嘔吐シーンを活かしているのだが、しっかりクローズアップで撮る、嘔吐をしっかり魅せていないので、説得力がない。特にあらすじを読むと過食症という設定がついているだけに、しっかりとその嘔吐シーンは描く必要があった。「可愛さ」に逃げてしまっており、まさに本作の主人公さながらあざとさがある。
なので、9割の観客は本作を観て「時間を無駄にした!」と怒りがこみ上げてくるだろう。
題材と森川葵は良い
しかし、以下の2点は評価できる。
一つ目は題材。
猫かぶり女子のダークサイドをじっくり描いている点。頂点だと思っていたが、どん底に落とされ、葛藤を経て1mm成長するストーリーテリング。「あーこういう人いるねー」と親近感、そして地に堕ちる様子にスカッとする。さらに、成長譚になっているので物語としても良い。
二つ目は主演の森川葵。
「可愛く見える」「性格の悪さが表情に露見する」この二つを両立させる、難しい演技を丁寧に演じきった。はやり性格ブスな女子は、表情・言動・オーラで分かる。それ故に説得力が要るのだが、本作の森川葵には等身大の性格ブス女がいた。
自主制作なので、仕方がないがビッグバジェットでリメイクしたら面白くなりそうだ。
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