【特集:アンパンマン】『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』高いハードル、小さいハードル

それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!(2017)

監督:矢野博之

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

アンパンマンフルマラソンで『ブルブルの宝探し大冒険!』を観た。

『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』あらすじ

国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版29作目。原作者やなせたかしが残した名作絵本「やさしいライオン」の主人公をモデルとしたライオンの男の子のキャラクター、ブルブルが登場し、アンパンマンたちと一緒に冒険を繰り広げる。宝探し一族のライオンの男の子ブルブルは、一人前になるため、お父さんから渡された宝の地図を手に旅に出る。強がっているが本当は怖がりなブルブルを助けることになったアンパンマンたちだったが、そこへ宝を横取りしようと企むばいきんまんたちも現れる。ブルブルの声を女優の多部未華子が担当し、お笑いコンビ「キャイ~ン」の天野ひろゆき&ウド鈴木もゲスト出演。

映画.comより引用

高いハードル、小さいハードル

本作は臆病な冒険家ブルブルの成長を描いた作品である。アンパンマンの世界は昭和的体育会系な世界観で、練習しても上手くいかない人にもっと練習しろと言うような世界観である。そのため、ブルブル一族の教育方針はストイックであり、宝を見つけるまで帰ってきてはいけないと外へと追い出してしまう。心が折れそうになっているブルブルを教育するのは、少しピリ辛なカレーパンマンであり、カレーパンマンの少し高いハードルを乗り越えることで、高いハードルへの心理的距離感が縮まることが描かれている。この段階的成長の観点が興味深い。
※映画.comより画像引用