Maya(2018)
監督:ミア・ハンセン=ラヴ
出演:ローマン・コリンカ、Aarshi Banerjee、アレックス・デスカス、ジュディット・シュムラ、ヨハンナ・テア・ステーゲetc
評価:50点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
ミア・ハンセン=ラヴの日本未公開映画『Maya』を発見したので観た。後の『ベルイマン島にて』に通じるものがある作品であった。
『Maya』あらすじ
Gabriel, a 30-year-old French war reporter, is released after four months of captivity in Syria. A few weeks later, unable to find his bearings, he decides to leave for India in an attempt to reconnect with his mother. As he moves into his childhood home in Goa, he meets Maya, a young Indian girl.
訳:30歳のフランス人戦争記者ガブリエルは、シリアでの4ヶ月の捕虜生活を終えて解放される。数週間後、自分の方向性を見つけられないまま、彼は母親と再会するためにインドへ旅立つことを決意する。ゴアにある幼い頃の家に引っ越した彼は、インド人の少女マヤと出会う。
ミア・ハンセン=ラブは旅行が好き
フランスのアート映画では時折、アフリカやアジアに心の拠り所を求めるような話が作られる。本作もその流れに乗っており、シリアで心の傷を負ったフランス人戦争ジャーナリストの男がインドで癒されるといったものである。インド都市部の喧騒とした雰囲気や貧富の差とは繋がらず、そこで出会ったインド人女性とひたすらイチャつくどうしようもない物語となっている。インドの世界遺産であるハンピに出向き、ヴィルパークシャ寺院や階段井戸を映画を撮ることで監督自身楽しんでいるだけではないのかと感じてしまった。それは『ベルイマン島にて』で浮かれている様子とも重なり、想像以上に彼女はチャラい映画作家だなと感じた。