『ブルーアーカイブ The Animation』第一話:空間の使い方に少し難あり

ブルーアーカイブ The Animation 第一話(2024)

監督:山岸大悟
出演:小倉唯、花守ゆみり、大橋彩香、三浦千幸etc

評価:60点


おはようございます、チェ・ブンブンです。

今期注目のアニメに『ブルーアーカイブ The Animation』がある。ソシャゲのアニメ化である。ソシャゲはやらないし、アニメシリーズもほとんど見ないのだが、個人勢VTuber名取さなさんが隙あらばモノマネをしていたり、平成帝京大学の音MAD、ホシノの干からびそうMAD、そして「星界ちゃんと可不ちゃんのおつかい合騒曲」でのオマージュと様々なところで少しばかり摂取していたため興味があった。また、1年ぐらい前にYouTubeにアップされていた短編アニメが『キルボット』オマージュとなっており、空間の使い方も面白かったので観てみることにした。

『ブルーアーカイブ The Animation』あらすじ

数千を超える学校で形成された
巨大な学園都市「キヴォトス」。
ここでは銃を手にした生徒たちの諍いが、
日常的な風景になっている。
その中で、砂に包まれた
「アビドス高等学校」
は廃校の危機に瀕していた。
状況を脱すべく奮闘する「対策委員会」
の5人の生徒が、「先生」と呼ばれる
“大人”と出会い、物語は動き始める。

Filmarksより引用

空間の使い方に少し難あり

本作は、想像以上に映画ファンの心を鷲掴みにする要素が多い。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のような荒涼とした地、『HiGH&LOW』を思わせる派閥性、そしてなによりも美少女たちが筋肉もりもりマッチョマンのごとくミニガンやショットガンを華麗に撃ち抜く。ブルーアーカイブについてミリしらであっても熱い展開となっており、一話にして惹き込まれた。

一方で、短編動画にあったような空間の豊かさはない。ソシャゲの方は少ししか観たことないのだが、平面的なアクションが主軸となっている。これをアニメに持ち込む際に高さ方向のアクションや奥行きを持ち込む必要があるのだが、これが一瞬の跳躍によって処理されてしまい、敵との位置関係が表現できていないように感じた。また、第一話は4人の連携が取れておらず、先生が現れることで統率が取れる内容となっているせいか、連携プレイの切れ味が悪く、白兵戦のような感じにもかかわらず、1対1~3といった関係での銃撃戦に収まってしまっているのが勿体無い。これは今後、話が進むと改善されるであろうと信じて、また時間があったら観ようと思う。