ダークナイト・レディ(1968)
THE BATWOMAN
監督:ルネ・カルドナ
出演:モーラ・モンティ、デイビッド・シルヴァ、ロベルト・カニェード、ヘクター・ゴドイ etc
評価:60点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
MUBIでは現在、メキシコのB級映画が配信されている。その中でバットウーマンっぽいコスプレをした女が戦う映画があった。ヴィジュアルが凄かったので観た。ちなみに本作、Filmarksには登録されていないが、日本ではDVDがリリースされている。
『ダークナイト・レディ』あらすじ
マッドサイエンティストのエリック博士と助手のイゴールにより生み出された両生類人間が完成した。
しかし、モンスターをより完全なものにする為には、材料として更に強力な肉体が必要だった。
その頃大富豪ムルシェラゴは、犯罪者と戦う女レスラー「バットウーマン」となり、活躍し始めていた。
悪の改造人間VS正義のバットウーマン。両者の激突が今始まる! !
コスプレしながら白昼潜入、秒でバレる
大富豪ムルシェラゴはバットウーマンコスプレで覆面レスラーもしている。正義感の強い彼女はそのコスプレのまま世の中の悪を成敗している。今回の敵はマッドサイエンティストであった。船の中で両生類人間を作ろうと躍起になって研究しているのだ。そんな悪を突き止めるために船に潜入する。通常、こういった潜入は夜に行う。しかし、本作はロケーション重視の作品。今だったら、VFXをゴリゴリに使って人工的な綺麗な画を作り出すが、ここでは天然の美しい海と女性、車によるカーチェイスを映すことに特化しているので、潜入は白昼に行われる。バレバレ、違和感ありありなコスプレで正面から堂々と侵入する。そして秒でバレていてこれがギャグとして機能していて面白い。中盤では、両生類人間と戦うのだが、これが生々しい肉弾戦となっている。水中の狭いスペースの中、追う/追われるの関係が築き上げられ、その終わりに炎攻撃で撃退する。VFX無しなため、リアルな戦いがそこで展開されるのだ。おそらくエル・サント映画の延長にある作品だが、入門としていい作品であった。
※IMDbより画像引用