『キングダム エクソダス〈脱出〉』EPISODE 12~13ひょっとしてラース・フォン・トリアー監督遺作にする気かい?

キングダム エクソダス〈脱出〉(2022)
The Kingdom Exodus

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:Bodil Jørgensen,Mikael Persbrandt,Lars Mikkelsen,ウィレム・デフォー,ウド・キア etc

評価:50点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

ラース・フォン・トリアー監督待望のドラマシリーズ『キングダム』最終章、最後2話を観たので感想を書いていく。

『The Kingdom Exodus』EPISODE 12BARBAROSSA &13 EXODUSあらすじ

Helmer Jr. launches a terror attack on the Kingdom and its Danish inhabitants, though he is challenged by problems of a more private nature that land him in legal troubles. The madness is driving him to the point of no return. Evil forces continue to challenge Karen and Bulder’s task.

The great demon Gran Duc lurks in the shadows. Karen, Krogshøj and Bulder race against the clock and receive unexpected help from above in their attempt to carry out Exodus. The time has finally come to cleanse the Kingdom of its evil spirits once and for all… but much could still go wrong.
訳:ヘルマーJr.は、王国とデンマーク人住民へのテロ攻撃を開始するが、より私的な問題で法的トラブルに見舞われる。狂気の沙汰が彼を追い詰めていく。カレンとブルダーの任務には、邪悪な力が挑み続けている。

大魔神グランデュックが影を潜めているのだ。カレン、クロッグショイ、ブルダーの3人は、時間との戦いに挑み、エクソダスを遂行するために上空から思いがけない助けを受ける。王国から悪霊を一掃する時がついにやってきた…しかし、まだ多くのことがうまくいかないかもしれない。

ひょっとしてラース・フォン・トリアー監督遺作にする気かい?

キングダムシリーズは毎回、終盤に向かうほど暴走していくのだが、本シリーズの暴走っぷりも尋常ではなかった。ただ、今回の場合、ラース・フォン・トリアー監督が遺作にしたいのかと思うほどにやりたい邦題やっていた。物語性を犠牲にしてまでも自分の好きな映画、好きな演出を突き詰めていこうとする内容となっており、『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』のように無表情で追い詰めていく類似の他者、目玉を取り出し視野を変える、ストップモーションアニメにCGとあらゆる技術を総動員してくる。しまいには、『E.T.』とミケランジェロ『アダムの創造』を足して2で割ったかのような描写まであるのだ。ラース・フォン・トリアーは『ハウス・ジャック・ビルト』でも演出の連想ゲームをやっていた。こちらは、点と点のつながりを感じたものの、本作はただ情景を並べたように感じてしまい退屈さを抱いた。

※MUBIより画像引用

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