マダムと泥棒(1955)
THE LADYKILLERS
監督:アレクサンダー・マッケンドリック
出演:アレック・ギネス、ケティ・ジョンソン、ピーター・セラーズ、セシル・パーカー、ダニー・グリーン、ハーバート・ロム、フィリップ・ステイントンetc
評価:65点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のイーリング・コメディ『マダムと泥棒』を観た。
『マダムと泥棒』あらすじ
ロンドンのキングス・クロス駅近くに住むウィルバーフォース夫人(カティ・ジョンソン)は三十年前夫をなくし今は三羽の鸚鵡を友に暮す無邪気でお人好しの老未亡人だが、時々奇想天外な話を警察に持込んでは署員を辟易させていた。彼女は一人暮しの寂しさから二階の部屋を貸すことにしたが早速現れた借り手はマーカス教授(アレック・ギネス)と名乗る男。友人たちとやっている弦楽五重奏団の練習場にしたいと言い、夫人が承知すると翌日その友達--軍人タイプの少佐(セシル・パーカー)、若いハリイ(ピーター・セラーズ)、大男のワン・ラウンド(ダニー・グリーン)、目つきの鋭いルイ(ハーバート・ロム)の四人を連れてやってきた。
侵入される側が強い
「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンを走る上で、イーリング・コメディが箸休め的に楽しめる作品だと知った。本作は、いわゆる家侵入ものだ。おばあちゃんの家に野郎集団が入り、現金強奪作戦が遂行されるといったもの。通常、家侵入ものは、侵入される者が悲惨な目に遭う。しかし、この映画で侵入される側のおばあちゃんは違う。彼女の鈍感さが、野郎をひたすら困らせていくのだ。正直、クドい部分も多く、日本だったらジェラードンが10分程度でバサッと描けてしまう内容であろう。しかし、家に忍び寄る影の描写や、列車の煙を利用した銃撃戦の描写がキレッキレで楽しめた。
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※IMDbより画像引用