ハピネス(1998)
HAPPINESS
監督:トッド・ソロンズ
出演:ジェーン・アダムス、ララ・フリン・ボイル、シンシア・スティーヴンソン、ディラン・ベイカー、ジャレッド・ハリス、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジョン・ロヴィッツ、ベン・ギャザラetc
評価:30点
おはようございます、チェ・ブンブンです。
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のトッド・ソロンズ監督作『ハピネス』を観た。トッド・ソロンズ監督はなんだかんだ初めてだったのだが、想像以上にクセの強い作品であった。
『ハピネス』あらすじ
「ウェルカム・ドールハウス」の鬼才トッド・ソロンズ監督によるブラックな群像コメディ。ニュージャージーの中流家庭で育った3姉妹。長女トリッシュは精神科医の夫ビルや子どもたちと幸せな日々を送っているが、実は夫は小児性愛者だった。人気作家の次女ヘレンはスランプ気味で、作品にリアリティを持たせるためにレイプ願望を募らせていく。そして男運に恵まれない三女ジョイは、ロシア移民の男性と恋に落ちるが……。
子どもが寝ない!そうだ!アレを入れよう!
フィックスで男女の会話を描く。普通の会話かと思いきや、男がキレ始める。「ハピネス」というタイトルとは裏腹に、幸福とは無縁そうな生活が、中産階級の生活様式の中で描かれている。その悪趣味さはジョン・ウォーターズ好みといった感じなのだが、今の時代に観ると、ただの「悪趣味」で終わってしまっている印象が強い。例えば、ゲームに夢中な子どもたちを寝かせようと父が躍起になる場面。睡眠剤入りのサンドウィッチを作って、差し出すも、ゲームに夢中でなかなか食べてくれない。なんとかして食べてもらおうと説得する場面は、印象的であるがただ子どもに意地悪しているだけといったイメージがある。サウスパークや映画なら『Greener Grass』といった悪趣味の中に社会批評が入っている映画に馴染みがある私にとってこの映画はただただ居心地の悪い映画にしか見えなかった。
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※MUBIより画像引用