『ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー』ヴィラン側から見える世界

ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー(2022)

監督:鳥山明
出演:野沢雅子、古川登志夫、久川綾、堀川りょう(堀川亮)、田中真弓、草尾毅、皆口裕子、神谷浩史、宮野真守、入野自由etc

評価:40点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

ドラゴンボール最新作『ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー』が公開されたので観てきました。意外とこういう映画もわたし、観るんですよね。

『ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー』あらすじ

鳥山明による大ヒット漫画「ドラゴンボール」を原作とする劇場版アニメ。2015~18年に放送されたテレビシリーズ「ドラゴンボール超(スーパー)」の映画化第2弾で、2018年公開の前作「ドラゴンボール超 ブロリー」同様に、今作でも原作者の鳥山が脚本やキャラクターデザインを担当した。かつて孫悟空によって壊滅させられた悪の組織「レッドリボン軍」の意志を継ぐ者たちが現れ、新たに最強の人造人間ガンマ1号、2号を生み出す。彼らは自らを「スーパーヒーロー」と名乗り、ピッコロや悟飯たちを襲い始める。ガンマ1号と2号の声を、神谷浩史と宮野真守という人気声優がそれぞれ担当。そのほかにも新生レッドリボン軍の天才科学者Dr.ヘド役を演じる入野自由や、ボルケーノ太田、竹内良太らが出演。監督は前作「ドラゴンボール超 ブロリー」でも3Dパートの制作などに参加した児玉徹郎。

映画.comより引用

ヴィラン側から見える世界

かつて孫悟空たちによって壊滅させられたレッドリボン軍が再び立ち上がる。天才科学者Dr.ヘドがレッドリボン軍に招致され、人造人間ガンマ1号、2号と共に立ち憚る。本作は、ヴィラン側の視点に力点を置いている。政治や歴史的背景がある程度隠された状態においてヒーローはヴィランに見えることを描いており興味深い。Dr.ヘドはスーパーヒーローに憧れ、人造人間ガンマ1号、2号を生み出し、パンを誘拐。孫悟飯、ピッコロと戦うことになる。しかし、一向にヴィラン特有の闇が見えてこないことから、自身の正義が揺さぶられていく。

本作は、孫悟空とベジータが稽古に夢中で緊急連絡に気づかないため、孫悟飯とピッコロが代わりに戦う内容になっているのだが、この説明が冗長であり、また戦闘シーンの手数が希薄に見えるので、割と退屈な肉弾戦となってしまっているところが痛い。終盤には、ラスボスが出現し、ヒーローたちが連携してアクションを繰り広げるのだが、割と個対個の戦いとなっており、撃つか殴るの二択で押し切っているのが勿体無い気がした。

ストーリーは良いだけに、そしてピッコロがスパイ活動しながらパンを守ろうとしたりする場面が良いだけに残念な作品に感じた。

※映画.comより画像引用