【ナイジェリア映画研究】『恋愛プランナー』恋に恋するウェディングプランナー

恋愛プランナー(2014)
When Love Happens

監督:シェイ・ババトプ
出演:シャフィー・ベロ、ウェルチェ・オピア、ギデオン・オケケ、ビバリー・ナヤ、Wale Ojo、O・C・ウケジェetc

評価:75点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

Netflixナイジェリア映画『恋愛プランナー』を観た。他人の結婚ばかりプロデュースしてきたウェディングプランナーが婚活をする内容だ。日本のドラマにありそうな内容ですが果たして…

『恋愛プランナー』あらすじ

他人の結婚式の手配ばかりしていて嫌気がさしたウェディング・プランナー。まったく恋愛運のない彼女は運命の人を見つけるため、インターネットを頼ることに。

Netflixより引用

恋に恋するウェディングプランナー

ウェディング・プランナーのモー(ウェルチェ・オピア)は、他人の結婚ばかりプロデュースしており帰りも遅いことから両親に心配されている。全然恋愛できていないことに不満を抱く彼女はVlogを始める中で、インターネットを使った婚活に挑戦する。しかし、中々上手く行かない。彼女を訪ねてきたのは不細工な男でガッカリした彼女は立ち去ってしまう。そんな中、悪友が彼女のもとを訪ねてくる。自分の結婚式をプロデュースしてほしい。果たして彼女は結婚式を成功させることができるのか?また運命の相手を見つけられることができるのだろうか?

ナイジェリアは『ナマステ・ワハラ』を観た時も感じたが、強烈な結婚至上主義が支配しているように見える。映画も結婚し、子どもを授かり、家事をする人生に抵抗しているように見える。そのせいか映画の中の殺伐とした人間関係がグロテスクに映る。本作は、恋愛に関してのマウント合戦が壮絶であり、職場では同僚が露骨に恋愛アピールをしてきたり、悪友は「1,000人、私のメンツ的に最低この人数は呼ばないとね。あんたできないの?昔からの知り合いということもあり、敢えて有能なエージェントを使わずにあなたに仕事を割り振ったのよ。できるかしら?」と圧をかけていく。一方で、モー自身も性格が歪んでおり、見た目だけでまともに話さず男を拒絶したりする。

終盤に明かされるある事実もナイジェリアの恋愛至上主義を象徴するもので、かなりキツい内容であったが興味深くもありました。

本作はフランスや日本でグローカルリメイクすると面白いかもしれません。

※Netflixより画像引用