【東京国際映画祭】『スワン・ソング』ウド・キアの頭にシャンデリア

スワン・ソング(2021)
SWAN SONG

監督:トッド・ステファン
出演:ウド・キア、ジェニファー・クーリッジ、リンダ・エヴァンス、マイケル・ユーリー、Roshon Thomas etc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

第34回東京国際映画祭で上映されるウド・キア出演作『スワン・ソング』を観ました。本作は実在したヘアドレッサーPat Pitsenbargerの実話に基づいた話である。監督はゲイをテーマにした作品『Edge of Seventeen』の脚本を手掛けたトッド・スティーヴンス。日本では恐らく初めての紹介となる。

『スワン・ソング』あらすじ

養護施設に暮らす元ヘアドレッサー、パットは久々の仕事の依頼を受ける。パットは施設を抜け出し最後の仕事に向かうが…。サウス・バイ・サウスウエストを始め、多くの映画祭を熱狂させた話題作。

※第34回東京国際映画祭サイトより引用

ウド・キアの頭にシャンデリア

老人映画にハズレなし。ウド・キア演じる元ヘアドレッサー・Pat Pitsenbargerが養護施設で、過去の記憶がたまに悪夢として蘇ってくる。豪華絢爛な衣装に身を包み、「私はMr.Patだ」と語りながらステージを盛り上げる。」これはかつての栄光であり、今や枯れ木となってしまった彼には毒となってしまう。

そんなある日、久しぶりにヘアドレッサーの仕事の依頼を受ける。彼は、施設を飛び出して長い旅に出る。かつての栄光を求めて。

老人ロードムービーならではの、自由奔放とした道中はサラリーマンとして敷かれたレールの上を走る者にとってある種の処方箋となる。彼は、ヒッチハイクしたり時には万引きをしたりするが、どこか憎めない。場を盛り上げてくれる存在であり、カリスマ的だ。服屋さんは、彼の為にお洒落な緑の服を店の奥から出してくれたりする。

そんな彼が、クラブを盛り上げることになるわけですが、シャンデリアを頭につけて意気揚々と踊っているところにどこか感動を覚えました。

決して年間ベストに入るような作品ではないし、あっさりとした内容ではあるのですが、私は結構好きでした。

※IMDbより画像引用

 

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