『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』レミーのちみどろなレストラン

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(2021)
The Suicide Squad

監督:ジェームズ・ガン
出演:マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ピーター・キャパルディ、シルヴェスター・スタローン、ヴィオラ・デイヴィス、タイカ・ワイティティ、アリシー・ブラガ、ネイサン・フィリオンetc

評価:55点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガンが今度はDCで大暴れ!『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』が日本公開されました。予告編観たら面白そうだったので、TOHOシネマズ海老名にやってきました。

『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』あらすじ

「バットマン」や「スーパーマン」を生んだDCコミックスに登場する悪役たちがチームを組んで戦う姿を描いたアクションエンタテインメント。デビッド・エアー監督により映画化された「スーサイド・スクワッド」を、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで大きな成功を収めたジャームズ・ガン監督が新たに描く。ジョーカーと別れて彼氏募集中の身になり、ますますクレイジーになったハーレイ・クインを筆頭に、最強スナイパーのブラッドスポート、敵をチーズに変えてしまう能力を持つポルカドットマン、平和のためには暴力もいとわないという矛盾な生き様のピース・メイカー、ネズミを操って戦うラットキャッチャー2、そして食欲意外に興味のないキング・シャークという、いずれも強烈な個性をもった悪党たちが、減刑と引き換えに、危険な独裁国家から世界を救うという決死のミッションに挑む。出演は、前作に続いてハーレイ・クイン役を演じるマーゴット・ロビーほか、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマンら。キング・シャーク役はシルベスター・スタローンが担当した。

映画.comより引用

レミーのちみどろなレストラン

スーパーヒーロー映画、それも初登場映画では大抵キャラクターの掘り下げに時間が注ぎ込まれる。しかしジェームズ・ガンは「こいつらヤバい奴、戦場に来ればヤバさ分かるから説明不要。」と開き直り、開幕早々から血だらけの轍が繰り広げられる。初手、小鳥殺しから始まり、様々な能力を持つヴィランたちが無数の軍人によって血祭りに挙げられていく横で、最強スナイパーのブラッドスポート率いる軍団が潜入する。

登場するキャラクターはアメリカ映画を風刺しているようだ。正義の為なら暴力を行使することに躊躇いのない男。家族を人質に取られ、仕方なく作戦に挑む者。ディズニーアニメのように、ネズミと対話のできる女の子、そしてギャグキャラクターとしてのサメ。アメリカ映画のクリシェを肥大化させたようなキャラクターたちが空中分解しながらも強大な敵に立ち向かっていく。

この前、『僕のヒーローアカデミア』の映画を観てしまったこともあり、ヒーローたちがそれぞれの技を組み合わせて敵を倒す爽快感はなく、それぞれが個人主義で暴力を行使しているので、演出自体手数が多いものの途中で胃もたれしていく。

ディズニー映画の生温さへの反撃として強烈悪趣味な破壊描写を連ねていくのだが、回転寿司のように一方通行なので2時間を越えてしまうと飽きてしまうのだ。

それでも、巨大ヒトデ怪獣の気持ち悪さ描写は素晴らしく。小さいヒトデによってボディスナッチャー状態となってしまった窮地を背に、画に収めることのできない巨大な怪獣のボディが映し出されるのは魅力的であった。

個人的にネズミ使いの女の子が魅力的であり、彼女の相棒であるネズミの愛らしさが堪らなかった。

P.S.謎の水玉男ポルカドットマンの能力がイマイチよくわからなかったのですが、映画.comによれば「敵をチーズに変えてしまう能力」だそうです。えっ??

※映画.comより画像引用