『Little Joe/リトル・ジョー』”あした”のジョーはみんなを虜にする

リトル・ジョー(2019)
Little Joe

監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー、リンゼイ・ダンカンetc

評価:60点

おはようございます、チェ・ブンブンです。

皆さんは、ジェシカ・ハウスナーをご存知だろうか?

彼女は、カンヌ国際映画祭の常連で、自分探しのためにインタビューをする男を描いた『Inter-View』でCinefondation Awardスペシャル・アワードを受賞。その後、『Lovely Rita ラブリー・リタ』、『Hotel ホテル』、『Amour fou』で《ある視点》に選出される。カンヌの登竜門を登り続ける彼女が今回満を期してSFスリラー『Little Joe』をコンペティション部門に出品することができました。『ボディ・スナッチャー』系ホラーと事前に聞いていたのですが、これがとても変な風刺映画でした。

『Little Joe』あらすじ


Alice, a single mother, is a dedicated senior plant breeder at a corporation engaged in developing new species. Against company policy, she takes one home as a gift for her teenage son, Joe.
訳:シングルマザーのアリスは、新種の開発に携わる企業の専任の植物育種家です。会社の方針に反して、彼女は10代の息子、ジョーへの贈り物として花を1つ持ち帰ります。
imdb.comより引用

“あした”のジョーはみんなを虜にする

本作はワーカホリック組織が目標にだけ向いてしまう様を戯画として描いた作品だ。清潔感漂う研究所にモダンな家具を置いていく姿、ワーカホリックたちが花粉を吸うとその花のことしか考えられなくなる様は、amazon、netflixをはじめとした大手企業を風刺しているようにも見える。常時流れるモスキートーンっぽい音の狭間から、雅楽の音色が滲み出てスピリチュアル感を出すのはAppleってことか?

一見、清潔潔白でありながら、実情は労働時間が非常に長く、会社の目標達成しか考えられなくなっていき、周囲が提示する違和感に攻撃的となる。

『ボディ・スナッチャー』はロメロ派ゾンビ映画同様、その時代その時代の社会問題にコミットしていく。『LITTLE JOE』はまさしく、2010年代の『ボディ・スナッチャー』になろうとした。しかしながら、いかんせんヴィジュアルでゴリ押す癖があるらしいジェシカ・ハウスナーの問題提起と映画的物語のプロセスは陳腐で、意外性から来る興奮が少なかったので、叩かれやすいアート映画の域を出られなかったかなと思う。

どうやら風の噂で、どこかの配給会社が本作の配給権を買ったとか。ヴィジュアルが面白い作品なので、新宿シネマカリテで来年あたり観られるかもしれません。

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