映画ブロガー《ネタバレ》問題についてブンブンの見解

映画ブロガー《ネタバレ》問題についてブンブンの見解

おはようございます、チェ・ブンブンです。

先日、人気映画ブロガーのモンキーさんが《タイトルに「ネタバレ」と入れて記事をあげまくっている映画ニュースサイトへの憤り。》という怒りの記事をあげていた。この記事によると、

・SEO対策で映画ブロガーは記事のタイトルに《ネタバレ》とつけることでPVを稼いでいる
・その土俵に企業サイトが乗っかり、大量のネタバレ記事を出している

という観点で、近年某企業の映画レビューサイトに対して苦言を呈していた。確かに、そういった企業サイトは『レディ・プレイヤー1』のIOI社のような存在で、仕事後の刹那な時間を捻出し、映画を観て数千字に及ぶ記事をあげている者によっては脅威だ。

今や映画ブロガーで成功する定石として記事のタイトルに《ネタバレ》と入れるのは皆やっていることだ。映画ブロガーの間でも浸透し過ぎて、なかなか《ネタバレ》をタイトルに入れただけでは、Google先生の検索で上位になることは難しい時代になった。

さて、この記事を読んで、ブンブンも何か書きたくなりました。

というのも、最近ブンブンのブログ記事を読んで察している人も多いことでしょう。日本公開が先の作品に対するレビューが多くなっているのです。時に《ネタバレ》記事として書かれているものもあります。昨年の夏頃から、「チェ・ブンブンのティーマ」のアクセス数は飛躍的に伸び始め、月5万PVを超えるようになりました。今月は既に15万PVを超える大盛況となっています。また、ここ1ヶ月で劇的に、ブンブンの映画ブログライフは変化し、映画のトークショーの依頼を受けたり、マスコミ試写会に呼ばれるようになってきました。

ブンブンを長年知っている人は、ブンブンが『ザ・マスター』のホアキン・フェニックスのような人物であることはお分りいただけることでしょう。紳士協定など存在せず、本能で表現の自由という業火の劔を振り回しているだけの人だということは分かることでしょう。

ただ、自分の立ち位置をはっきりさせるため、また最近チェ・ブンブンのことを知った人が、ブンブンの記事を読んで傷つくことを防ぐために、ブンブンと映画のネタバレ記事との関係性について語っていくこととします。

人によっては気分を害する、あるいは嫉妬を抱く内容となっていますので要注意です。

映画記事に紳士協定はない

まず、これだけは言っておこう。

映画記事に紳士協定はない。

確かに、企業の映画会社が多数の映画ライターを使い、抜群のSEO対策を施したネタバレ記事を出すことはムカつきます。そんなサイトに我々庶民が勝てるわけがないのだから。ただ、だからといって、企業は記事のタイトルに《ネタバレ》と書くなとは言えないとブンブンは思う。これは薬局距離制限事件に近い問題と言えます。ブンブンは法律家ではないので簡潔に説明すると、薬局の近くに薬局を建てようとしたら、行政から「薬局の近くに薬局は建ててはいかん」と拒否されたことに対する裁判で結局、憲法第22条が保障する営業の自由を侵害しており違憲ということで行政の薬局新設拒否判断を取り下げるよう最高裁で判決が下りました。

つまり、企業がガチでSEO対策した結果ブログのアクセスが落ち、アフェリ収入が減少したからといって怒ることはナンセンスだと言えるのです。ただ、モンキーさんは映画の感想を比較的映画公開後にあげるし、モンキーさんの映画ブロガー一派は真摯に映画と向きあっている方々なので、物凄く言い分が分かります。

ただ、ブンブンがモンキーさんたちの意見に便乗して、企業のネタバレ記事を叩くことはできません。というのも、ブンブンは日本未公開の作品を下手するとマスコミ試写や町山智浩が語る前に鑑賞し、大傑作だった場合A to Z解説/考察した邪悪なネタバレ記事を書いていたりするからだ(実際に『バーニング劇場版』は昨年の10月から5本近く解説記事を書いていたため、これらの記事だけで1日1万PVいく日がありました)。モンキーさんたちが敵視する、公開前作品のネタバレ記事サイトと大差ないので、口が裂けても企業を叩くことはできません。紳士協定なんか語れるわけがないのです。

公開前の映画ネタバレ記事について

ただ、個人的に公開前作品の映画ネタバレ記事は別に書いてもいいのではと感じている。モンキーさんたちが叩いているこの手のブログは、自分の意見がなく映画のA to Zただあらすじを書いている。ブンブンの独自解釈記事とは違ったスタンスでネタバレをしているのだそう(すみません、ブンブンは親友であり映画超人のKnights of Odessaさん以外の映画ブロガー記事は読まないので分りません)。ただ、これはこれでニーズはあると思います。近年、毎週のように面白そうな映画が公開される一方、Netflixでも爆発的に映画が配信されている。人々は、仕事や学校終わりの刹那な時間を使って映画を楽しむ。折角限られた時間を使って映画を観るんだから、傑作をみたいじゃないですか。また、これからデートで何を観ようか悩んでいる人がいたとしよう。絶対に地雷を踏みたくないですよね。そういう時に、こういったドライにあらすじを最後まで語ってくれるサイトは役に立ちます。寧ろ、私見がなく客観的に描かれていれば描かれているほど参考になるのです。そして、そういった記事を書けるのは才能だと感じます。相当じっくり英語を追って、登場人物をまとめないと書けません。そして、本能的に感想を書くブンブンには絶対にできないことです。確かに、アフェリ収入狙いの愛のない記事かもしれないが、嫌だったら読まなきゃいいのでは?映画ブロガーなら、文章で勝負だ。そういった記事を駆逐できるSEO的にも、内容面でも魅力的な文章を書けばいいのではと思ってしまう訳です。

ボーダーラインはあります

ただ、そんなブンブンにも絶対に超えてはいけないボーダーラインは存在します。それは《SNSには絶対にネタバレを書かない》《オフ会ではネタバレを言わない》ということです。ブログとSNSやオフ会の最大の違いは、読者がネタバレを踏むのか選択できるのかどうかにあります。みんなも経験あることでしょう。 Twitterを何気なく読んでいたら、重大なネタバレを踏んでしまいムカつくことが。正直、Twitter等で露骨にネタバレをする人には、雷が落ちればいいのにとは思います。それほどまでに映画ファンからのワクワクを奪う泥棒行為なのです。同様に、オフ会も不特定多数が、コントロール不能な環境で意見の洪水を楽しむ場。やはりここでもネタバレは厳禁だ。ただ、ブログは、冒頭に警告文を出しているのであれば、あとは自己責任です。実際に、ブンブンはネタバレ記事には警告文を冒頭で書いています。特に、ネタバレを読んでしまうとがっかりしてしまうような作品の場合には5行近くかけて警告をしています。それを読んでおきながら、「ネタバレされた」と叫ばれるのは、そりゃ自己責任だろと思ってしまいます。

映画の鑑賞に多様性があるからこそ

今や、映画は一生分の時間があっても、自分の好みの作品を観尽くすことは不可能でしょう。また、FilmarksやIMDbのような映画レビューサイトがあったとしても、森羅万象の映画について語ることは不可能です。だからこそ、今映画の記事に求められるのは《視点》だと言えます。実際にシネマズby松竹では、映画愛だけではなくその人の視点、世界観というものを重要視し、ライターの採用活動をしていると聞いたことがあります。

流石に、マスコミ試写、ネタバレ厳禁を謳う試写会を観てネタバレ記事を書くのは個人ブロガーレベルではいけないと思うが、自分の金で輸入し、自分のなけなしの語学力で映画を楽しんでいるのであれば、どんな記事でも書く自由があると思う。何を観て何を書くのか、あるいは書かないのかを取捨選択する力こそ、映画ブロガーで生き残れる秘訣なのではと思いました。

おわりに

三島由紀夫の『不道徳教育講座』さながらキツい文体でインモラルな記事を書いてしまいました。もちろん、この記事を読んで気分を害したのであれば、ブンブンのブログは読まないようにした方がいい。それがお互いの充実した映画ライフへと繋がるからです。嫉妬するのであれば、映画を純粋に楽しんだ方が人生は楽しくなる。ということで、今日のブンブンの駄文はこれで終わります。天狗にならないように、ブンブン映画について真摯にこれからも向き合っていくので、ついて行ける方はこれからもよろしくお願いします。


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